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え、あの人って結局誰・・・?


[ある男]を読んで、まとめ&感想

こんな人におススメ

・ミステリー好き
・話の展開がわりとゆっくり追える
・弁護士もの

3分で読めるまとめというよりあらすじ

田舎の文房具屋さんの再婚相手が事故死をするところから物語は動きはじめます。夫だと思っていた人が死後まったくの違う相手だったということが発覚し、知り合いの弁護士が素性を探す。というミステリーなのですが、探偵でもなく警察でもなく弁護士が足を使い男の足取りを追っていくストーリーです。よくあるミステリーサスペンスのような何かに追われるようなドキドキ感はないですが、章を追い進めるうちにゆっくりゆっくり謎が深まっていくそんなお話です。


本の感想(ネタバレ注意)

最初の展開から驚きの展開なので、どういう展開になっていくのか気になる気になる。ある男の奥さん、そしてある男の素性を探る弁護士という二人の視点でストーリーが進んでいきます。

ちょっと個人的な話になるのですが、私は結構読書中感情移入する方で、ストーリーに結構没入してしまうことが多くて、ミステリー、サスペンス系を読む時は、かなりドキドキして焦ってどんどん先に読み進めるくせがあるのですが、この本では弁護士の視点、ある男の奥さんの視点とそれぞれの視点で進んでいくので、ゆっくり味わいながら読むことができました。

ある男を探すこと以外にも弁護士の在日韓国人というルーツにも切り込んでいたり、弁護士と奥さんの関係性、ある男の残された奥さんと子供達の境遇など感情の揺れ動きも見どころの一つでした。

読み終えたあとの感想は、主人公はある男の奥さんと弁護士の二人だとおもっていたのですが、本当の主人公はまさにある男だったのではと思いました。ストーリーの中である男と関わりのあった人達から話を聞いていくうちにだんだんと形作られるある男、間違いなくストーリーにおける第三の主人公でした。






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