沖縄方言をいかに残すか

l have a dream!

私には夢があります。ひょっとしたら皆さんで見たい夢なのかもしれません。それは滅びつつあるかもしれない沖縄方言を未来に紡ぐという夢です。

ユネスコの調査で、日本国内で絶滅に瀕している言語を以下の様に発表しました。八丈語、奄美語、国頭語、沖縄語、宮古語、八重山語、与那国語がそれだと言われてます。

むかしは沖縄では方言を使ったというだけで「方言札」なるものを首からぶら下げられたという歴史があったんですね。いまでは考えられないイジメのような話です。こんなつまらない事の積み重ねて言葉って無くなるんですよね。

ではウチナーグチ、沖縄語、沖縄方言、琉球語、琉球方言、それぞれで言葉のニュアンスは異なってくると思います。

独立した沖縄語と沖縄方言の違いは何でしょうか?ロシア科学アカデミ民族学人類学研究所長のワレリー・チシュコフ先生によると、言語と方言の違いは軍隊を持つかで違う、軍隊を持つのが言語で持たないのが方言らしいのです。だとしたらちょっと乱暴な表現かもしれません。だって琉球王国は武器を持たない国でしたから。

では、言語もしく方言たるウチナーグチをどうやって残したら良いか考えてみたいですね。

ウチナーグチを残す。どうやって残すのでしょうか?私は皆さんに提案があります。あなた方の周りには、私が先ほど述べた八丈語、奄美語、国頭語、沖縄語、宮古語、八重山語、与那国語を自在に話せる人はいますか?もしその人がいたら、お願いして欲しいです。某年某月某日の新聞記事や雑誌を日本語と方言の対訳ノートやICレコーダーに残すのです。

そして、それらを100年後200年後1000年後の未来への遺産としてタイムカプセルとして残すのです!また沖縄県は「沖縄国際言語学研究所」なる研究機関を創るべきです。世界には絶滅危惧言語は沢山あります。ピンチはチャンスなりといいます。それを「万国津梁の」遺伝子をもつ沖縄人が主体としてやって欲しいです。

かつて無くなってしまった言語が復活した先例があります。いわゆるユダヤ人が話すヘブライ語です。旧約聖書はヘブライ語で書かれてまして、ユダヤ教を信仰するユダヤ人たちによって一度は消滅した言葉が19世紀末に復活しました。新約聖書は「古代のギリシア語」で書かれてますますが、現在日常会話で話す事はありません。でも、新約聖書を理解するキリスト教の神父や牧師、神学者では今のギリシアで話されてない、「古代のギリシア語」でコミュニケーションをとることが可能です。

ですので、私の言ってる事が決して夢物語ではないという事がお分かりいただけたでしょうか?

もし、私の申し上げた提案、タイムカプセル計画ですね。それが実行されると言語の復活もそうです。でも、100年後200年後1000年後には皆さんの残したノートやICレコーダーが、「世界遺産」たるエジプトのピラミッドと等しく、ユネスコから指定されて「世界の記憶」という形で人類のかけがえのない遺産になるかもしれない。金城某、比嘉某のわれわれフツーのパンピーの文章が「人類の遺産」になるかもしれないんですよ!
それが私の夢です。

瀬長亀次郎さんは言いました。

「この瀬長ひとりが叫んだならば、50メートル先まで聞こえます。ここに集まった人々が声をそろえて叫んだならば、全那覇市民にまで聞こえます。沖縄70万の人民が声をそろえて叫んだならば、太平洋の荒波を越えてワシントン政府を動かすことができます」

同様に私1人が言ったところで所詮は戯言、夢物語にすぎません。ならば皆で夢を見たい!皆で夢を見れば、それは現実になり得ます。皆さんで素敵な夢を叶えましょう!

参考文献
佐藤優『佐藤優のウチナー評論』琉球新報社

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