悲しみという闇があってこそ光は光に変わる
お母さんが旅立ち
悲しくて
寂しくて
辛くて
苦しくて
孤独で仕方がなかった。
どうあがいても
どんないい子でいても
お母さんは還ってこない。
そんなこと
誰に言われるまでもなく
わかっている。
当然わかっている。
しばらくは
お母さんとお別れして
『まだ』間もないんだから
どれだけ泣いたっていいよ。
そんな許可証を
周りから
そして自分から与えられて
泣くことを罪だと思うことなく
ただひたすら泣いていた。
そのうち
時間の経過と共に
いつまで泣いているんだ?
と周りから許可証を取り上げられ
その許可証が
有効期限付きであったことを知った。
愛する人を失って悲しむことに
期限が付けられていたんだ…。
期限切れとなった許可証は
もう使えない。
唯一残された許可証は
私が私へ与えたものだった。
この許可証を見て私は安心した。
有効期限は
記載されていなかったからだ。
それなのに
どうしてだかココロはザワザワする。
本当に
有効期限なしでいいのだろうか?
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悲しみや苦しみといった
ネガティブな感情は
どうしても嫌われがちで
遺された私たちでさえ
一生懸命ネガティブを消そうとします。
明るい気持ち。
楽しい気持ち。
嬉しい気持ち。
探しても探しても
なかなか見つけられない
そんな気持ちを
ただひたすら探し続けては
その度に何度もココロが折れて
そしてまた光を探しては
闇に落とされる。
自分の中に
悲しみという闇があるから
自分の中にない光を探し
バランスを取ろうと
駆けずり回って
光を見つけようとする。
ただ光は
光だけの中では見えません。
闇がないと
光は光として認識出来ないのです。
それは
悲しみという闇が
あってもいいということ。
涙を流す日という闇が
あってもいいということ。
有効期限なんて
最初からないんです。
このままでいいのかな?
次の一歩を踏み出さなきゃ
いけないんじゃないのかな?
そんな心配もしなくていい。
光と闇のバランスが保たれたとき。
自然と一歩は踏み出せます。
それでもあなたは
光だけを求めますか?
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