キアンティ地方の小さな村〜パンツァーノ〜②
ファサードの「プロビデンスの目」が印象的なサンタ・マリア・アスンタ教会を後にして城を目指す
教会脇の坂道を登っていくと
アーチの向こうに細道が続く
Googlemap推奨の経路ではないが行ってみることに
☆道先案内人に出会う
細道を歩いていくとかすかに「にゃ、にゃ」と声がする
声のする方をみやると
茶トラのニャンコが「ウニャウニャ」言いながら駆け寄ってきた
教会前で出会ったニャンコよりもさらに人懐こくて写真がなかなか撮れない(笑
しまいには「撫でて」とお腹を見せる
お腹を撫でてやると前足をグーパーさせて気持ちよさそうな顔をしていたが、バスの時間もあるのであまりゆっくりもできない 後ろ髪をひかれながら細道を進むと
ついてきた(笑
途中から彼?は私の前を歩き、城に行き着くまでずっと案内してくれた
ずっとついていたらどうしよう、と思ったが城に行き着いた道まで来たら引き返して行ったので、道先案内をしてくれたのかな
☆Castello di Panzano in Chianti(カステッロ・ディ・パンツァーノ・イン・キアンティ/パンツァーノ・イン・キアンティ城)
スーパーマリオブラザーズに出てきそうな城
中に入れるのか入り口を探すが結局見つからなかった
周辺を2度まわってみても案内も何もなかったので城は諦めた
Googlemapでは「営業中」の表示が出ていたが、教会の方を指していたのかもしれない(城の一部に教会が建てられたので)
☆日本と日差しが違う
イタリアの夏は初体験
「気温は日本より高くなるけど、湿度が低いので体感温度的には実際より低く感じる」と聞いていたが、確かに湿度は低めで木陰にいると過ごしやすい
ただ直射日光に当たると「痛い」くらいに日差しが強い
麦わら帽子とサングラス、長袖に日除けの手袋と重装備できたものの衣服を通しても日差しの強さをありありと感じる
黒猫親子にであったが黒だと夏は辛いんじゃないかと心配するほどに
☆Antica Macelleria Cecchini(アンティカ・マチェレリア・チェッキーニ/チェッキーニ肉店)
昼時なのと喉が渇いたので適当なところで昼食をとるかCOOPで何か買うか考えながら歩く
日本ならコンビニが便利だが、ここはイタリア コンビニはない
大きな街なら小規模のスーパーはあるが、田舎なので当然ない
到着してすぐ見かけたCOOPは地図を見るとちょっと遠くになってしまった
戻るのはしんどい 水を持ってこなかったことを後悔していると目の前にキッチンカーが現れた
「Antica Macelleria Cecchini」のキッチンカー
横にあったバンに「 PANINI TRUCK」とあったのでパニーニを食べられるようだ
トラックのすぐそばには大きな鶏のオブジェ
どっかで見かけたことあるのでは?
これは「キアンティ・クラッシコ・ワイン」であることの目印
イタリアワインのボトルに貼られているのを目にしたことのある人も少なくないのでは?
パニーニの気分ではなかったのでバス停のある方へ戻っていくと赤と白の壁が可愛らしい建物が見えてきた
さっきのキッチンカーのAntica Macelleria Cecchiniの実店舗だ
店先には店のシンボル牛のオブジェ
精肉・加工品の販売、食事もできるようだった
肉屋のレストランといえば、パンツァーノ手前にあるグレーヴェ・イン・キアンティの「Antica Macelleria Faloni」を思い出す
肉屋なのでせっかくなら生ハム・サラミの盛り合わせとワインをと思って2人分を1人分でお願いしたら、それでも量が多かった(笑 その上、大好物のラザニアがあったもんだから、ラザニアまで頼んでしまい食べ過ぎた
1人だからここでもあんな量出てきたら食べすぎるし、帰りのバスの時間を2時間後のバスにすればゆっくり食べられるが、村を一周した後だし、暑いし30分後のバスに乗ることにして飲食店に入ってランチをとることは諦めた
☆結局バールで
バス停にベンチがあり木陰だったのでバールでホットサンドを買ってベンチで食べることにした
ついでにお手洗いも借りるが、鍵がかからず
鍵がかからないならまだしも、ドアがきっちり閉まらなくて隙間がある
でも、今お手洗いを済ませておきたい・・・
お手洗いと客席の間に手洗いスペースがあるので万が一最初のドアが空いたら「入ってます」といえばいいかと、ハラハラしながら用を足す(笑
そしてことなきを得てホットサンドも焼き上がり、テイクアウトしてバス停へ
ホットサンドは特別美味しいわけではない(笑
喉が乾きすぎてお水がどれだけ美味しく感じたか!
バス停のベンチならバスを逃すこともないし、ゆっくり待とうと思っていたのに・・・・
☆またバスに関することで
来る時にスマホアプリがフリーズして再起動に時間がかかってハラハラ
帰りは大丈夫か確認、チケットも往復購入しているのでOK
その時目の前に1台の車が停まった
2人の女性が降りてきて英語を話しているのと大きなスーツケースをそれぞれ持っていたので外国人観光客のようだ
近くのホテルから送ってもらったんだろう、と思っていたところ声をかけられる
もちろん、「英語」で 残念ながら私は英語が話せないし、英語が苦手で大学の時にイタリア語をとったほど(かといってイタリア語が十分話せるわけでもない)
唯一、必要にかられて話せるのは I don’t speak English.(英語は話せません)
しかし、彼女たちは切符を持っていない模様 いくら私が英語を話せないとしても知らんぷりもできず、相変わらず英語で色々聞いて来られるのを翻訳アプリで返答する
まず、チケットはチケット売り場・Tabacchi、スマホアプリで買うことを伝える
小さな村なのでチケット売り場はない、Tabacchiもバス停から遠いのでバスが来る前に行って帰るには時間が微妙 ということでアプリで買うことに
それでアプリの名前を教えてダウンロード、ここでいつもの問題
そもそも出発地点と到着地点を選んで経路が示されたら、そのページから購入画面へ飛んで正しいチケットが買えるようになっていればいいのになってない
◆どの種類のチケットなのか
パンツァーノからフィレンツェ市内までは「市外間バス(Extraurbano)」になるのでその旨を伝える
◆出発地と到着地の選択
出発地はパンツァーノを選択すると、到着地はプルダウンで表示される選択肢から選ぶことになる これがよくわからない
彼女たちの降りたいバス停が選択肢に出てこない ということは「フィレンツェ」を選択してどこかで乗り換えることになる(はず)そこまでは私も説明しきれない
とりあえず「パンツァーノからフィレンツェ」で区間を決定
◆アプリ利用には利用者情報登録が必要
支払いに進むとカード情報を入れる画面になるが、彼女たちは利用が初めてだったのでアプリ利用のログインが必要で購入は一旦中止、利用者情報の画面へ
「登録できないなんで?」と英語表示の画面を見せられる
おそらく、パスワード設定の条件を満たしてないのではと翻訳アプリで伝える
今は英数字・大文字小文字を混ぜて何文字という条件があったりするので面倒
しかしうまくできず、、、、
割高になるが車中でも切符は買えると何かで見たので、ドライバーに訊ねるしかないねということにおさまった
◆支払いはクレジットカード
アプリはクレジットカード支払い、「車中で買う場合は現金?クレジット?」と彼女らに聞かれたが、私も買ったことがないので「ドライバーに聞いてください」としかいえない
程なくバスが来て、ドライバーと話した彼女たち
うち1人が再び私のところに来て「私、クレジットカードがないの貸して」的なことを言ってきた
一瞬、何言ってるの??? 見ず知らずの外国人になんでクレジットカードを貸さなきゃいけないの?非常識と思ったが、もう一人が何やら声をかけて「大丈夫」と言って席へ戻った
◆おそらく
グレーヴェ・イン・キアンティのバス停で5分ほど停車時間があって、バス停そばには切符売り場がある(前回、グレーヴェ・イン・キアンティを訪れた際に私もそこで購入した) 停車中に彼女たちが切符売り場へ向かったのでそこで切符を買ったのだろう
☆まとめ
今回も行き帰りにバスに関する「ハラハラ」があった
自分のことならまだしも、言葉の通じない外国人観光客相手に自分もまだマスターできてないバスのアプリを説明するなんて・・・・
パンツァーノのことを書いていたのに、後半バスの話になってしまった(笑
バスを使って小さな村へ行くのは「外国人」にはハードルが高いということかな・・・(フィレンツェのバスターミナルから直行で行ける場所なら行きやすいが)