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箱根へ①

数日前に「9月18日、満月なの?しかも大安!」と気づき、思い立って箱根へいくことにした

時間に自由がきくようになってから、このパターン多い(笑
数日前ならまだいい方で、目覚めた瞬間「あっ、〇〇へ行きたい」と思っていくこともある

「時間に自由がきく」といえば聞こえはいいが、要は「無職」だからなんだが(笑

私の「無職」は「職がない」の「無職」ではなくて、「無限に職を試せる」の「無職」なので、本当に「何もしてない」わけでもない

とにかく「行きたい」と思ったので行くことにした


☆そもそも


ここ数年、8月もしくは9月に箱根の九頭竜神社と箱根神社を参拝していて、昨年、九頭龍神社参拝に訪れたときに九頭龍神社の手前にある「白龍神社」でお札を拝受しており、1年経ったので「お札を納めに行きたいな」と思ったのが8月

なんだかんだあって体調崩したりもあり、あっという間に9月も半ばになって、部屋に置いてあるお札が気になって仕方ないときに「満月」というキーワードに「東京より灯りの少ない箱根で満月が見たい」という新たなリクエストもあったので当日は歯医者の予約もあったが箱根行きを決めた

☆お弁当持参


箱根は特にお目当ての飲食店がないし、移動時間が流動的なのでお弁当を持参することにした

お腹空いた時にすぐ飲食店が見つかるともかぎらないし、荷物になってもお弁当持参が1番都合がいい

しかも今回はいいことを思いついて、前日にご飯を炊いておにぎりを作って2つは冷凍した それを保冷剤がわりにお弁当バッグに入れて行き、冷凍のおにぎりは夕飯にすることにした(宿は夕食なし、周囲に飲食店のない場所だったので)

☆今回はバスメインの移動


普段は箱根フリーパスで小田急線・バス・登山鉄道・ケーブルカー・ロープウェイ・海賊船とフル活用するのだが、今回は九頭龍神社までの行き帰りを途中までバス利用することを考えて箱根フリーパスは使わなかった

というのも、初日はまず歯医者があるので箱根に行けるのが昼過ぎだからそんなに動き回れない、しかも九頭龍神社最寄のバス停「箱根園」までのバスは箱根フリーパス適用外なのでトータルで考えるとお得ではないのだ

だから、今回は歯医者が終わってから小田急線で小田原下車、まずはバスで大涌谷へ向かうことに

最初は小田原から登山鉄道で箱根湯本へ移動してバスに乗り換えの予定だったが、ふと「小田原からバスで行けないか?」と調べたら小田原から箱根湯本経由のバスがあって、予定より1本早く大涌谷へ行けることが判明

小田原駅西口へ向かうと遠くに小田原城が見えた

☆大涌谷の黒たまご


大涌谷へはバスに揺られること1時間強、直行ではなくところどころバス停に泊まる
それでも電車、ケーブルカー、ロープウェイを使って大涌谷へ行くよりは早かったのではなかろうか

コロナ禍以降、行動制限がなくなってからの外国人観光客の数ってすごくない?
小田原からのバスも半数以上が外国人だった(日本に限らずイタリアでも観光客がものすごく増えて中心地のホテル確保が困難だったり、空港から中心地へのタクシーの数が足りないとか聞いた)

いろんな言語が飛び交う車中、「日本って大体の観光地は英語・中国語・韓国語の案内があって親切だよなぁ」なんて思ったりしながら大涌谷に到着

ここも半数以上が外国人観光客!でちょっと圧倒される
が、お目当てはやっぱりこれよね

◆黒たまご

“1つ食べたら7年寿命が延びる“と言われる「延命長寿の黒たまご」
やっぱり大涌谷に来たら食べておきたい!

以前は5個入って500円だったが、今は4個で500円
値上がりするより卵の数が少なくなる方がありがたい だって「おひとり様」なので(笑 賞味期限は「今日明日の2日間」なので1人だと1日2個でちょうどいい

なんか「カリメロ」(カリメロは顔が黒で卵の殻は白だが)
殻が黒いのは大涌谷の温泉池でゆで卵にすると気孔の多い卵の殻に温泉池の成分が付着し黒くなるのだとか

中は普通のゆで卵

大涌谷の椅子とおんなじだ

前述のように“1つ食べれば7年寿命が延びる”のなら、これまで通算10個以上食べている私は70年寿命が延びている(笑 これでは100歳超えて生きるのでは???

◆以前は温泉池まで歩いていけた

2015年に噴火警戒レベルが2に引き上げられたため、黒たまごの温泉池のある「大涌谷園地」への立ち入りが規制されてしまい、今は入れないが以前は黒たまごを温泉池につけている光景を見ることができた

入場規制の門のから撮った大涌谷園地
目の前に伸びる道をずっと登っていくと黒たまごの温泉池がある

今回訪れた時も風向きによってはガスの匂いを強く感じる時があった

◆たまごソフトクリーム

持参のお弁当も黒たまごと一緒に食べたのだが、バス待ちの時間が結構あったので食後のデザートに「大涌谷限定」の文字に負けて「たまごソフトクリーム」を食べた

「カスタードのような」とあったが、冷たいせいかそこまで感じなかったが暑い中、少しシャリシャリ感のあるたまごソフトクリームはおいしかった

ちなみに大涌谷からは富士山が望めるのだが、この日は雲が多くてほんの一部しか拝むことはできなかった

☆ここはイタリアか?!


大涌谷から宿泊先の南仙石原までは途中乗り換えをしての移動
本数も1時間に2本、16時以降はないので乗り遅れないようにしないとと思い、10分前には停留所にいたが待てど暮らせどやってこない・・・・・

え?もしかして早く着いて行ってしまった????

これ、イタリアの場合ありうる話(笑 
早く停留所に着いたからといって時間調整のために停まるっていうのは少なくとも私が乗ったバスではなかった

結局20分近く遅れてバスが到着
乗るはずだった便が先に行ってしまったのか遅れたのかを知りたくて運転手に「これは〇〇発の便ですか?」と訊ねたら「この路線はひどい時は1時間遅れることもある、このくらい短い方ですよ」と言われる(別に遅れたことに文句を言ったつもりはなかったのだが・・・・咎められたと思ったようだ)

この後も時間通りにバスが来ることはなく、「ここはイタリア」と思えば大した遅延でもない、急ぐ旅でもないし冷房の効いたバスで歩き回ることもなく快適に移動できた

大涌谷から湖尻のバス停下車、目の前には芦ノ湖、ここから桃源台のバス停までは徒歩数分

道路は交通量が多いので行けるところまで湖畔沿いを歩く

この時はまさか大雨になるとは梅雨知らず、秋の草花を楽しみながら1年ぶりの芦ノ湖を楽しむ

都内では8月から咲いているオレンジ色のキバナコスモスは見かけるも、まだピンクのコスモスは見かけなかったので標高の高い芦ノ湖は一足早く秋が訪れているんだなぁ

紅白の彼岸花も咲いていた
ススキとスワンボートの組み合わせはちょっとセンチメンタルな雰囲気

キラキラと輝く水面を横目に桃源台に到着、乗り継ぎもよくすぐに宿泊先へ向かうバスに乗ることができた

☆今回のお宿は「旅籠屋」


これまでなら「せっかく箱根に行くんだし」と食事なしでも「温泉」に入れる宿泊先を利用していたが、今回は出発間際すぎて思うような場所の温泉宿は何万もして今の私にはちょっと難しい(笑

そんな中、見覚えのある名前の「旅籠屋」が1泊朝食付き6600円で1部屋空いていた!

旅籠屋といえば、うちの両親がヘビーユーザー(笑
車で旅する人にはとても使い勝手の良い宿泊施設で駐車場無料・朝食付き(朝食無料といった方がいいかな)・風呂トイレ別でバスタブも足が伸ばせる大きさ

全国どこへ行っても同じ建物・同じ間取りと聞いていたが、ここは数少ない平家の旅籠屋だった

チェックアウトが部屋のキーをボックスに入れるだけでいいので面倒がなく、部屋も広いので快適

チェックインしにいくとフロントの雰囲気はこれまで両親に伴って泊まったどの旅籠屋とも同じでなんだか安心する

フロントの人と話すると、やはり車でなく泊まりに来る人は珍しいような反応だった(笑

今回は「6号室」
もし2階建てだと高齢の両親にとっては2階ではなく1階がありがたい(荷物の運搬の理由)、とかあるのだが、ここは全室1階

見慣れたドアを開くと見慣れた室内

旅籠屋は全室ツイン仕様で大きなベッドなので1つのベッドに大人2人寝ても余裕家族連れで泊まるのにはコスパもいいし、数は限られていると思うがエキストラベッドを設置できる部屋もある

お風呂は洗い場に洗面台があるので足元が濡れていると使い勝手が悪いが、すぐ乾く素材になっているので一晩もすれば完全に乾いている

洗い場が広いので車移動の両親は浴室用の折り畳み椅子と洗面器を持参して入浴しているのでかなり快適(笑 私は椅子も洗面器もないので両親のアイデアがどれだけ「ナイスアイデア!」なのか思い知った

車で移動する人、おすすめの宿!

https://www.hatagoya.co.jp/

そうそう、父がいつも「いい宿泊施設だけど、靴べらがあったらもっといいのに」とぼやいていて、そのうち旅籠屋に投書を何度かしたらしい・・・(笑
けど、その後もどの旅籠屋へ行っても靴べらがなく、同じぼやきを聞いていたがこちらの旅籠屋には靴べらがあった!

普段靴べらを使わない私からすると「そこまで?」と思うが、父の願いが叶ったのかこの旅籠屋だけなのかはわからないが、思わず写真を父に送った

旅籠屋の敷地にあるテーブルセット、お天気良ければここで寛ぐのも良さそう

大きな木の下なので木陰で風が通ると心地いい

一休みしたら15分ほど歩いたところにあるコンビニまで夕食の調達へ

→→次回へ続く

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