みんなで遠足③〜ダンテゆかりのロメーナ城〜
Paoloの幼馴染の農園で美味しいランチをいただいた後は、車で少し行ったところにある「Castello di Romena(カステッロ・ディ・ロメーナ/ロメーナ城)」へ
そこはカマルドリへ行く時も農園へ行く時も遠くから見ていた場所
☆Castello di Romena(ロメーナ城)
糸杉の細道を通っていくとその城はある
平日月曜だからか私たち以外は誰もいない
アーチをくぐった左手にチケット売り場があり、1人4€(700円ほど)で入城できる
チケット購入して城へ上がっていくと広場になっており、両端に塔がある
スーパーマリオブラザーズに出てくるような古城(笑
◆ロメーナ城の歴史
ロメーナ城はカセンティーノのグイディ伯爵家が所有した最も荘厳な記念碑的な城の1つ アルノ川を遮る標高626mの丘の上にある(現在のプラトヴェッキオ スティア市のアルト カセンティーノ フィエソラーノの中心部)
この城は11世紀から14世紀の間に受けた様々な建設段階を証明する、天守閣エリア、3つの大きな要塞塔、異なるレベルに配置された3つの同心要塞円形の様々な部分の構造に古代の偉大さの痕跡を残す
広場に向かって左手の要塞塔の方へ行ってみる
仲良くアーチ越しに向かいの塔を撮るPaoloとNovella
知らぬ間にPaoloに撮られていた私
シャツがてんとう虫のようだったからか、このような写真が後に送られてきた(笑
標高626mも上がってきたと思っていなかったが、こうしてみると本当に小高い場所にあるのがよくわかる
1700年台の終わりにこの城は公売に出され、その後ゴレッティ・デ・フラミニ伯爵が購入し、現在も所有権を保持している
反対側の要塞塔へ行ってみる
よく中世の映画で城に迫り来る敵が入られないように跳ね上げの門を閉めるシーンがあるが、本物を初めて見た〜
◆ダンテ・アリギエーゆかりの城
こちらの要塞塔には資料コーナーがあった
Novellaが私を呼ぶので行ってみると、ドアの上の石板に「グイディ伯爵はダンデ・アリギエーリが亡命した前半の間、もてなした」と書いてあった
恩師が訳した「ダンテの神曲」を読んでから、「ダンテ」にはまり恩師の論文なども読み漁ったので「ダンテ」に関わる場所に来られたことが嬉しい
何百年も前に書かれたものなのに「宇宙理論」的な内容が「ダンテの神曲」の随所に感じられるから、大学時代は「小難しい」と思っていたのに今は面白く読める(恩師の訳がすばらしいというのも大きい)
いろんな資料があり、ダンテの生きた時代に思いを馳せた
2階へ上がれたので2階から見た景色
糸杉がトスカーナらしい
ちょうど帰国1週間前のタイミングだった
帰れるのが嬉しいような寂しいような相反する気持ちが同居する
この日も残りの日もNovellaやPaoloたちのご厚意に感謝することばかりだった
こんな素晴らしい景色を見せてもらえて「自分は幸せだな」と思う
ロメーナ城を後に最後の目的地へ向かう
ロメーナ城そばの建物、蔦が茂って綺麗
近くではニャンコが帰る私たちを見送ってくれていた
→→次回へ続く