キアンティ地方の小さな村〜パンツァーノ〜①
2日連続でフィレンツェの街で過ごしたら、ちょっと「人酔い」ぎみ
とにかくフィレンツェの中心は観光客で溢れかえっている
ウフィッツィ美術館にアカデミア美術館、大聖堂とどこも長蛇の列
もちろん予約必須で当日券を狙おうものなら、「ダメもと」で行かないと当てにしているとがっかりするだろう
イタリア滞在二週目の今日は長距離バスに乗って「Panzano/パンツァーノ」へ
☆毎回何かしらが起こるバス利用
去年に引き続き、今回もバスを利用するたび大なり小なり何かが起こる
バスの切符はアプリ上で購入して乗車の際に該当の切符をタップして「使用開始」にするとそこから90分間有効となる
だからスマホが使えないと困る
それなのに乗車寸前でアプリの動作が止まってしまった(汗 慌てて再起動をかけたが、日頃からあまり電源OFFしないので何かの理由で再起動に時間がかかった
間一髪、スマホが立ち上がったところでバスが14分遅れできた
運転手に降りたい停留所を伝えて教えてくれるようにお願いしたら、停留所案内の電光掲示板のある車両だった
☆初めてのパンツァーノ
バスを降りると真ん中に噴水のある小さな広場がある
到着した時は人もまばらだったが、昼時ともなると広場に面した飲食店がテラス席を設けているので小さな広場が賑わっていた
特に下調べもせず来たのでとりあえず気になる方へ行ってみると見晴らしのよい場所に行き着いた
イタリアに来るといつも思うのは「なぜ、洗濯物が絵になる???」
しかもオリーブの木にロープを張るなんて「シャレオツ」と思うのは自分が日本人だからだろうか・・・・
写真を撮っていたらニャンコがやってきた
脇の細道を下っていくとさらに見晴らしの良い場所に辿り着いた
黄色い「ジネストラ」の花がここはまだ満開
もしかしたら少し標高が高いのかもしてない、バスで走っている間に耳がつまったりしたし、他の植物もフィレンツェだと盛りを過ぎているものもまだ真っ盛りだった
とりあえず、Googlemapでパンツァーノに何があるかを見てみることに
☆一面のぶどう畑とオリーブの木
Googlemap上に「Castello di Panzano in Chianti(カステッロ・ディ・パンツァーノ・イン・キアンティ/パンツァーノ・イン・キアンティ城)」とあったので行ってみることにしたが、ちょっと道を逸れてその前にぶどう畑の広がる風景を眺めに行った
オリーブとぶどう畑
この辺はワイナリーやアグリツーリズモ、リゾートホテルがあるが車がないと不便な場所だ
ここから城までは長いのぼり坂を歩かないとならない
突き当たりに見えるのは「Chiesa Parrocchiale di Santa Maria a Panzano(キエーザ・パッロッキアーレ・ディ・サンタ・マリア・ア・パンツァーノ(サンタ・マリア・アスンタ教会)」
☆Chiesa Parrocchiale di Santa Maria a Panzano(キエーザ・パロッキアーレ・ディ・サンタ・マリア・ア・パンツァーノ(サンタ・マリア・アスンタ教会)
教会の階段で地元の子供達が何かしていた
引率者がいたので野外活動に出かけてきていたのかな
目の前に現れた日本人が珍しかったのか注目される・・・・
目が合えばちゃんと挨拶してくれたのでホッコリした(笑
ファサードで目を引くレリーフ
気になったのがフリーメイソンを思い起こさせる「一つ目」
調べると「プロビデンスの目」と言われるようで「神の全能の目」を意味するのだとか
内部はこぢんまりしつつも重厚な感じ
左右にも小さな礼拝堂がある
気になったのはマリア像
左目下にきらりとひかる涙のようなものが見えた
メガネをかけてこなかったし、高い位置なのでなんなのかは確かめられなかったが、薄暗い教会の中で1人でいたのでなんだか「神がかった」ような気持ちになった
主祭壇の絵も素敵だった(素敵という言葉はそぐわないかも知れないが)
絵が比較的新しい感じがしたのは城跡に19世紀に建てられた教会だからかな
詳しいことをネットで調べようとしても、あまり情報が出てこない
主祭壇上の半ドームにも絵が描かれていた
キリストの磔刑の木造
ゆっくりと一人拝観させてもらって献灯
出入り口上にはパイプオルガンもあった
祈る人々の背後からパイプオルガンの音色が聞こえてくる光景を思い浮かべたら、自分もそこにいてみたいと思った
教会までの坂道がちょっとしんどいが、パンツァーノに来たなら訪れてもらいたい場所だ
☆フレンドリーな猫
教会を出たところで脇道に入っていくと1匹のにゃんこが居た
近づいたら逃げるかな?と思ったが逃げるどころか近づいてきて触らせてくれた
毛並みもよくガリガリでもないので飼い猫かな?と思ったが家の外に餌を置いている家があったので、日本でいうところの「地域猫」のようだ
しばらく、触れ合っていたが離れられなくなるのでお別れして「城」を目指した
⇨⇨次回へ続く
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