夢日記、過去次元の世界と未知なる災害、終末世界
全次元の同窓会、かつての時空に戻った関係値のままの、それが学校で行われ、ゲーム等の話もあった。フレンによる弱中強スクリュードライバーとそれに伴うカポエラーの回転数の話。その後日暮れの後の暗い校舎内を友人と閉まりつつある隔壁シャッターを開け、くぐり抜ける。
外の飲食店にて
過去時空の様な、中学校の様な、それは成人式の後の飲み会の様なメンツと雰囲気、そしてそれよりも少し日常的な、その様な飲食店での集まりがあった。
俺は余りキャラでもないラベルとメーカーのコーラの様な炭酸飲料か何かのジュースを選択して買う。買う時には同じ飲み物の中で、どのメーカーの物を選ぶかというボタンが五個ぐらい用意されていた。
買い、それを持って席へ戻ると周りの席にいた女子に軽く絡まれる。気分でキャラでもない見た目の物を選んだことを軽く悔やむ。だが別にそんなに問題はなく、その女子は友達数人、全部で5人程度だったか、と一緒に来ていた。俺も同程度の男友達と一緒に来ており、そのふたグループのメンツで、自由に席を移動し交流している様だった。
俺は他の席に置かれた本を見つける。持ち主が分からなかったが、中身を見た所、非常に哲学的、論理的、その様な議題の内容だった。驚いていると、とある女子が戻ってくる。その本は彼女のものだった。こんなの読んでんだと相手に言うと、そうだよと特に濃いリアクションは無く、認める発言をした。そいつが読まなそうな、というよりこの空間にいる奴が読んでるとは思えない内容の本だった為、俺の心境はサプライズした。
そこはラーメン屋か?大きい一つのテーブルに、自分らのグループともう一つ、先ほどの女子のグループが集まり、話している。厨房側のカウンター席との間に仕切りができないかと、割と勝手に店にあった板をスライドさせ、カウンター席とこっち側のテーブル席を別の空間にする。視線が通らないことにより。
その後も話し、解散の時間が近づく。我々は解散の準備をする。この店は地元の駅前にあったらしい。ここから全員の家は遠くない、ある人は車で帰るようだ。俺は...どうだったかな、近所に住む女子の車に乗っけてもらって帰った気がする。今さらだが、自分含む全員のテンションは今で言う酒を飲んで酔っ払った時のテンションや空気感だ。なので過去の様な感じを感じていたのだろう。あの適当で遠慮の無い、いや少ない自由な交流を。
店の前で軽く駄弁り、皆解散する。帰り、家の前に降ろしてもらったところで、町一個が消えた事を聞く。その消えた町とは、さっきの飲食店の目の前の、駅から向こう側であった。
その時は決まっていたらしく、今日の夜12時だった。俺は知らなかった為に驚いたが、それに加え、あらかじめ知っていた面子が、その様な事が起こるにも関わらず悠々と時を過ごし、飯を食い、交流していた事にも驚く。そして俺はすぐに走りで先ほどの場所に戻った。それを見るために。
戻ると、駅の奥行き中間辺りから、確かに消えているようで、その消え方はまさに無になる様な、ブラックホールのような、ただの黒い何もない空間と化していた。緊急事態にも関わらず、皆は驚いてはいなかった。
他のメンツと偶然会い、他の奴らの安否を聞く。特に飲み込まれた奴は居ないらしい。俺だけが緊急事態と認識し動いている様に感じた。他の奴らはその事態を認識しながらも、さて帰るか、といったようなテンションであった。
こんな事が起こる事は有り得ない、この世に異常が起きていると感じた俺は、恐ろしさと、そして目の前のその光景に対して、若干の興味を抱く。この場にいるということは相当に危険な事ではあると認識していたが、さらにその空間に近づき、他の奴5、6人とその空間に踏み入った。その瞬間、そこは無ではなく、ある建物の中の狭い部屋の様な場所になっていた、そして、人数にして約半分の奴は苦痛の声を上げながら苦しみ、明らかな異常をきたした。そのあまりのスピード感と、これはただ事ではない、この空間には立ち入れないことを認識し、変化のなかった生き残りとすぐにまわれ右し、外に出た。異常をきたした奴は外には出れなかったに違いない。その空間は幸い拡大は今のところしておらず、皆の反応を見る限り拡大はしないのだろうと思い、家に戻ることにした。走りや、速歩きで家に戻る。そして目が覚める。
充実した懐かしさも感じられる面子と交流、そして未知の災害と動じない仲間たち。あれはそういう世界になっていたのではないか。あの様な災害、異常が起こる世界だったのかも知れない。皆が大きくない地震に対して驚かないのと一緒で、常識化していたのかも知れない。
あれは終末世界だ。あの無に巻き込まれれば、そこにあったものや、人は全て消滅する。土地も全て。そんなものが広い範囲に起これば、財産や住む場所を失うどころか、自分も死ぬだろう。しかし皆のあの驚きようのなさ、もう皆はそういう世界だと、腹をくくっていたのかも知れない。
もうこの瞬間が、いつ終わるか分からないという世界において活動するのが、あの世界の我々だったのかも。
これは起きてから思い返し考えた事だ。
幸せな、過去の様な、自由で気軽な深い交流、そして未知の避け様もない災害。それが両方ある世界。そこに自分はいた。
あの本の内容も、あんな世界だからこそ、あの内容の本を読んでいた可能性もあるのだろう。
そんな事を思い返し、俺の頭はどんどんと、この現実へ戻っていく。
面白く、懐かしく、嬉しく、甘酸っぱく、そして終末世界をも感じる夢だった。
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