支配者になっていませんか?
「○○したらダメって言ったでしょ」
「もう用意するのが遅いから連れて行けないよ」
「○○してって言ったでしょ?」
「何回言ったらわかるの?」
「座って遊びなさい」
「片付けしないならおもちゃいらないんだね」
「鬼さんくるよ!」
日々の保育を見直して反省していると、ついこのような言葉をかけているかも…っと思い当たることありませんか?
子どもたちにとって、保育者は優しくあたたかく見守り自分のすべてを受け止めてくれる、 安心できる存在。
上記のように子どもの行動をダメ出ししてしまうといった 「否定」の行為や命令ばかりをする「支配者」になってしまっている保育者さん 自分の心に胸を当てると思い当たる節がある方もいらっしゃるのではないでしょうか…
このような関わりを続けていると子どもたちは 信頼感を持てなくなっています。
着替えやおむつ替え、食事などの生活の切り替え場面などでごねることが多くなってしまう姿が クラスの子どもたちに見られませんか?
戸外から室内に入る時、入りたくないまだ遊びたいと自分の意見をはっきり伝えている子ども。 保育者の指示に従わないので、それを厳しい顔、冷たい表情でみて、様々な否定言葉をつかい従わせようの強行突破。
先輩保育者の子どもをうまく動かせている(従わせている)姿をみて、若手の保育者たちもそれを真似するようになっていきます。
大きな声で怒鳴る方 パチンと手や足をたたく方いらっしゃっいますよね…
しかし、保育者はそういった子どもたちの行動の原因が自分たちにあるとは考たことありますか?
「言うこと聞かない子はおやつたべれないよ」 などと、さらに突き放すような関わりをし 【言うことを聞かせる保育】 を積み重ねていってしまったのです。
このような関係は クラスをまとめれている あの先生の言うことなら聞くからこのクラスは 心配ない
と保育者間ではそう認識されているかもしれませんが、 子どもたちからしたらただ支配されているだけ
保育者と子どもの間が信頼関係で結ばれていませんので、子どもはもちろん、大人の指示に従わないこともあるでしょう… 保育室などから出ていったりしようとする行動が多くなることもあるでしょう…
そんな子ども達の行動に保育者は、また否定的な気持ちで注意をしたり、連れ戻すなどを繰り返さなければならないのです… 同じような支配を繰り返し否定的な言葉を浴びさせることにより さらに信頼関係が低下するという悪循環が起こるのではと考えさせられます。
子ども心でつながることをせず、大人の望む行動の結果だけを目指して力技の保育をしてしまっているのではないでしょうか…
誰のための保育なんですか?
未来を羽ばたく 可能性をたくさん秘めた 子どもたちのための保育であってほしい…
日本の幼児教育 保育に変化を
若い保育者教育者の方々に伝えていきたい…