【エッセイ】私のハマった沼について
私のハマった沼は数多とある。いくつあるのか定かではない。そして、そのほとんどはインターネット上のコンテンツだ。今回は特に音楽アーティストに特化して記してみたい。
❁あいみょん❁
初めてあいみょんの曲を聞いたのは恐らく、音楽番組ミュージックステーションだったと思う。テレビ画面の中であいみょんは『君はロックを聞かない』を熱唱していた。だが、当時はそこまで彼女の音楽に惹かれなかった。「こんなアーティストがいるんだ~」くらいにしか思わなかった。しかし、あるときを境にあいみょんの曲をYoutube.で検索し、貪るように聴くようになった。彼女の歌声、歌詞、メロディー全てはカラフルな色で彩られているように感じた。お気に入りの曲は『漂白』、『3636』の2曲だ。あ、『マリーゴールド』も追加しよう。良い曲がたくさんありすぎて、決められない…。あいみょんの魅力は何?と問われるとする。私はすかさず「歌詞!」と答えるだろう。物語の1ページをめくったかのような新鮮な言葉遊びが曲全体に散りばめられている。彼女の紡ぐ言葉は独特の世界観をこちらに伝えてくれるし、とても輝いている。また、感情がストレートに言葉として表現されているところも好きだ。
❁YOASOBI❁
初めてYOASOBIの曲と出会った年は、コロナ禍が始まった2020年だった。緊急時代宣言で自宅に籠る日々が続く中、初めて聴いた『夜に駆ける』は衝撃の一曲だった。まず、その歌声。空を突き抜けるような伸びやかで澄んだ歌声を聴いた瞬間、心が鷲掴みにされた。それだけでなく、疾走感あふれる心地よいリズムや中盤に流れるラップも新しい世界に連れ出してくれた。本格的なYOASOBIブームが到来したのはここ最近。度々リピートする曲は『群青』。不安や焦燥感、脱力感で心がいっぱいになったとき、この曲を聴くと前を向こうと思わせてくれる。勇気を与え、背中を押してくれる大好きな一曲だ。また、彼らの楽曲は小説を基に作られている。楽曲の元となる小説も機会があればぜひ読んでみたい。
他にも「ハマった」音楽アーティストは大勢いるが、今回はこの辺りで。いつか、彼らのコンサートに参加してみたい。生で聴く歌声・演奏と動画のそれは全く違うんだろうな。