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【詩】硝子のカケラ

粉砕された硝子
手に取った破片
映った瞳と乱れた前髪は醜く歪んで
無限の暗然たる深みに堕ちていきそうだった

心の奥底に棲みついた怪物
忘却の彼方に押しやってしまいたかったけれど
握りしめた硝子の欠片の形に沿って
線を描いた血潮の匂いにつられて 再び顔を出した

波紋を作りだした焦燥
スパイラルを成す混沌
吐けども 吐けども 零れ落ちる嗚咽は
まるで呪詛の様に 天高く昇って行った

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