生後8か月で19キロ!?~子どもの肥満~
上の画像は、2014年にネットのニュースで話題になった、生後8か月で体重が19キロにもなってしまった子どもです。記事の詳細はこちらhttps://www.excite.co.jp/news/article/Techinsight_20140320_86690/
Googleでも肥満児で検索すると上記の画像以外にもたくさんの肥満の子どもの画像が出てきます。世界各国での子どもの肥満は大きな問題になっています。上で紹介した記事にも書いてありますが、肥満は親がきちんと子育ての知識を知っていれば防げるものだと私は思います。
保育園でも、年長児で体重が40キロや50キロある子どもがいたり、学年で1人は肥満傾向の子どもをみることが増えてきました。
私が4歳児の担任をしていた時のG君は、身長があまり高くないのに体重が26キロもあり肥満気味でした。
G君は偏食もあり、給食はそれほど食べないので、お母さんに聞いてみると家ではずっとジュースを飲んでいるとのことでした。
私は、子どもの肥満は糖尿病や高血圧などの生活習慣病や様々な病気になる可能性があることをお母さんに伝え、できるだけお茶を飲むようにお願いをしました。
すると、「お茶はいつも冷蔵庫に入れてるけど、Gが勝手にジュースを飲むんですよ、先生」と言われました。そして、ジュースはお父さんや姉もよく飲むから買わないことはできないと。
私は、お母さんに子育ての仕方を強制することは出来ないと思い、保育園でG君を普段以上に運動させることの許可をもらいました。G君の家庭での摂取カロリーの制限は任せる事しかできないので、保育園で消費カロリーを増やす努力をすることにしたのです。
そこから、G君が体を動かすため、みんなで遠くの公園に散歩に行ったり、鬼ごっこをしたり、縄跳びやかけっこをしたりと、みんなで一緒に体を動かす活動を2倍くらいに増やしました。
G君も「疲れた」と言いながらも「いや」と言う事はなく、休憩しながら遊んでいました。
その後、4月から6月のG君の身体測定の結果は、身長が伸びて体重は横ばいだったので、私はこのまま体重が増えないように頑張ろうと思いました。
しかし、7月になり夏本番になると、G君の体重は一気に1キロほど増えたのです。
それは、夏になり、家でジュースを飲む量が増えただけでなく、アイスも毎日食べるようになったのです。また、お盆休みや親戚の家に遊びに行くなど保護者が休みの時は保育園を休んでいたので、夏は普段よりも多く保育園を休むようになり、プール活動や運動する機会が減ってしまったのです。
その後、秋から冬も保育園では運動を続けたのですが、結局Gくんの体重は1年で3キロほど増えてしまいました。
やはり、子どもの健康管理をするには、保育園だけでなく家庭でも協力をしてもらわないと難しいことが、G君の保育をしてみてよくわかりました。
子どもは病気や栄養についての知識があるわけではないので、自分自身で健康管理をすることはできません。
好きな物をたくさん食べて子どもの笑顔が見れても、1度生活習慣病になると、好きな物が食べれなくなり、一生病院に通わないと生きていけに体になってしまうかもしれません。そのためにも、1人でも多くの人が子どもの健康について知識をもって子育てをしていくことが大切だと思います。
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