スマホと子ども②~鬱(うつ)になる?~
前回の記事「スマホと子ども①~0歳からスマホ!?~」の続きです。
乳児期からスマホを使わせたら、どうなるのか。
過去にイギリスで行われた調査によると、7歳児の子どもの約半数があまり運動をしないという結果で特に女の子にその傾向が表れていたそうです。その原因としてTVやPCの視聴時間が大きく関係していると考えられました。
この調査に関する記事は2013年でしたので、それから7年たった現在ではスマホの視聴も大きく影響していると思われます。
その時のイギリスの調査では、運動量基準量を満たしていない7歳児は、1日に6.4時間以上も座りっぱなしであることがわかり、TVやPCの視聴時間が長いと、苦悩や不安、落ち込みなど感情的にナーバスになることが増え、しかもその度合いが強くなる。充足感を得ることができず、自尊心も低くなる傾向にあるとの結果がでたそうです。これは鬱(うつ)病の傾向と同じです。
子どもが成長するうえで、自尊心はとても大切なものです。自分を尊重し大切にするからこそ、他人も尊重し受け入れることができるのです。また、色々なことにやる気や興味をもって取り組むことで成長するのです。
前回の記事では、コミュニケーション能力が育たないことを書きましたが、じっと座って長い時間視聴することで、精神面にも影響がでるということがこのイギリスの調査でわかります。
乳児期からTV、PC、スマホを見ることで、何事にもやる気をださない、他人の気持ちがわからない と言う子どもになってしまう可能性が高いのです。
しかし、子育てをする上で、家事の時間に子どもが安全にすわって遊んでくれるTVやスマホは、とても役に立つ道具の1つです。
ですので、きちんとルールを設けて使えばよいのではないかと私は思います。
〇 家事の間以外は視聴させない
〇 目が悪くならないように画面との距離を作れる視聴の仕方をする
〇 ルールを子どもと確認してから視聴する
〇 体操やダンスの動画など、ずっと座って見ないものを取り入れる
〇 15分や30分で区切りがある動画にする
〇 動画の内容などを質問したり内容について会話をする 等
他にも、家庭の状況に合わせて、スマホだけでなくゲームやTVの視聴時間にもルールを設けて、上手く活用したいですね。
子どもの「物事に挑戦する意欲」や、人とのつながりを作る「コミュニケーション能力」の成長を妨げないように気を付けましょう。
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