みつばの郵便屋さん
手紙やはがき、お店からのDMなど・・・。
一度はだれしもが目にするこれらを、毎日届けてくれている郵便局員さん。
この物語は、郵便局員としてひたむきに仕事に取り組む主人公の男性を中心に、彼をとりまく人間の心模様や、郵便物を通して描かれる人間同士の温かさが描かれています。
(なんか埋め込みが微妙な感じ…)
主人公は、郵便局員として働く心優しき男子。
兄は人気俳優で年子ということもあり、よく間違われるのだが性格は至って地味目…。
でも、そこがなんかいい。
郵便物を届ける、という仕事を通して、人の温かさを感じたり、人間同士どうしても分かり合えないことにちょっぴり虚しさを感じたり。でもそれは決してネガティブなことではなく、「あぁ、人間だもんな…」と不思議と納得できてしまう。
同じ郵便局で働く同僚や上司との関わり、担当するみつば地区の住人との心温まる触れ合い、ちょっとした事件に巻き込まれたり、それらの出来事を通してまた人と繋がっていく…。
これを読んでいる間、私の心には暖かい風が吹き込んでいる感じがするのだ。
そんな作品、なかなかないと思う。
こちらはシリーズ化されていて、現在8巻まで出ている。なお私は6巻まで読了済み。
シリーズということもあって、前巻で出てきた人がさりげなく出てきて近況をうかがい知ることができたり、あの時はまだ小さかったのに、もうあの彼女と距離が縮まっているのか…とニマニマできたり。
みつばの町を、ちょっと高いところから覗き見しているような作品だと思います。
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