初
私は覚えた
その感覚は形容し難い
目の前で起こることは全て夢なのだと
涙のフィルターから見える景色は
とても霞んでいるのに
なんて現実的
私が私を守れるのはこの両手だけで
私が私を守れるところは
頭だけで
もしかしたらそんなところ守ったところで
壊れるものは壊れるかもしれないのに
両足だって
明日には亡くなっているかもしれないのに
救いようのない心臓が
明日には凍っているかもしれないのに
どうして
この目は何かを映すのだろう
どうにもならないことを押し付けて
自分勝手な
失礼な
なんとも
言い難い
end
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