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【詩的実験】地球外生命体に関する仮説


秋夜の川沿いの遊歩道
歩いても歩いても
りいりい、りいりい
虫が鳴いている
音から察するに
とてつもない数がいるぞ
だが
虫の姿をなかなか認識できない
お前らは本当にいるのか
もしかしたら
一匹もいないのではないか

なにもないところから音が発せられる
それはきっと地球外生命体の仕業だ
あなたはわたしの仮説をわらうだろうか
わらえばいい

わたしの仮説では
地球外生命体は
もう地球のそこらかしこにいる
皆はそれに気付いていないだけだ

これは
わたしの大事な仮説のひとつだ
根拠なんかは訊かないでくれ

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