足元を見なさい
今の時代 多くの人たちが 自分のキャリア を考えているようです
どうも 学校で キャリア教育というのを受けてきているそうです
小学生~高校生はキャリア・パスポートなるものを持たせられているらしい(ない学生もいるらしいけど、)
自分の将来の夢 と 今 自分が勉強していることとのつながりをそれに書くらしいです
「ようです」「そうです」「らしいです」と私が書くのは、私がその当事者になったことがないからです
「**くん(ワタシ)は、将来 何になりたいのかな?」と小学校、中学校で問われた覚えがありません
小学校2~4年のころ、「 世界の偉人 」シリーズみたいな伝記を読むのが好きで図書館からよく借りて読んでいました
シュバイツァー、キューリー夫人、ヘレンケラー、ナイチンゲール、野口英世、豊臣秀吉、リンカーン、ワシントン、ガンジー、チャーチル などなど
当時読んだ伝記の中では 第2次世界大戦のころのイギリスの首相 チャーチルの話が好きで、自分も首相(総理大臣)になろうと思ったこともありましたが、さすがに恥じらいがあって他の人には言えず、「将来 外交官になってみたい!」くらいのことを家族や親しい人には言っていたかもしれません
会社勤めをするようになって、会社の人事のしくみで、「キャリア面接」というのを年に1度上司とすることになっていましたが、
あまり真面目にやった(上司からもやってもらった)ことはありませんでした。
上司も「キミは 将来 何になりたいの?」などと真面目な顔で部下に聞くのが恥ずかしかったのでしょうか?
部下の私から「〇〇の部署の***になりたいです!」と言われても、会社でそのポジションになれるのは簡単ではないし、よいアドバイスもできないと思ったのか、いつも上司は「最近、どう?」くらいのあいまいな質問から始まり、その時担当している仕事の話か世間話をしてお茶を濁し、「じゃぁ、がんばってね!」で30分の面接を終えていました
給料上がるとうれしいなとは思いましたが、具体的なキャリアを考えたことはありません
結局、目の前に現れた仕事とポジションを果たしただけでした
この10~15年くらいでしょうか?
やたら 若い人がキャリアの相談をしたがるようになってきたのは
学校のキャリア教育を受けてきた人たちが入社してきて、会社の上司や先輩に相談するということがフツーになったようです
今時、上司が「最近、どう?」⇒「じゃぁ、がんばってね!」というキャリア面接なんかしたら、「ちゃんとキャリア面接してください!!」などと文句を言われそうです
でも上司もちゃんとキャリア面接してもらったことがないから、
結局、部下の言うことをひたすら聞いて、「なるほどね」「うん、そうだね」「***になりたいのね(?)」「私も応援してるよ」という当たり障りのないことを言うしかできないのではないでしょうか?
そもそもキャリアって、自分で描いたとおりにいくものなのでしょうか?
もちろん、そういうことができる人もいます
目標を持って、その達成に向けて日々努力する
ということ自体は間違っていないですし、すばらしいと思いますが、
でも、人生は不確定要素がたくさんあって自分が想定するようにはいかないことばかりのようにも思えます
想定外のことが起きたとき、その場その場で軌道修正をかけながら生きていくこともたいせつなように思います
だって、将来なんて誰もわからないのだから
あまり自分が立てた将来のキャリアプランの呪縛にしばられると、悩みが多くなってしまいませんか?
野球の大リーガーが無理なら サッカーのJリーガーになったら?
とは言いませんが、
将来 大リーガーになる夢を抱きながら、週末に仲間と草野球しながら会社勤めしてもいいんじゃないでしょうか?
大リーガーになるキャリアはすばらしいですけど、週末の草野球だってそう悪くはないように思います
たいせつなのは、自分が今どういう場に身を置いているのかを理解して
今をどう生きるかではないでしょうか
どういう姿勢で生きるかのこだわりを持つこともキャリアプランを立てることと同じくらいたいせつなように思います
「***のために生きる」「嘘やその場しのぎを言わない」「言ったことは実行する」「後回しにしない」「人を助ける」など
ちょっと精神論めいて聞こえるかもしれませんが、自分がどう生きるかを考え、決めて、それを実行する
そんなことがたいせつだと言ってくれる上司が昔はいたように思います
そして、
目の前に小さな段差があれば、その段差をどうやって上るのか?
勢い付けて駆けあがってもいいし、足元をよく見て つまづかないように用心深く手すりを持ってそろそろと上がってもいいと思います
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足元を見なさい
今の自分にも言ってあげたいです
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