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今日、あなたは空を見上げましたか。

20240429.

最近、前やっていたことをもう一度味わう。
みたいなことをしています。

原っぱにしゃがんでお花を見たり
絵本を読んでみたり
色鉛筆で絵を描いてみたり
ピアノを弾いてみたり。

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この本絵本なのですが、水彩画の絵がとっても優しくて、だけど少し切なくて。引き込まれました。

長田 弘『最初の質問』

今日、あなたは空を見上げましたか。
空は遠かったですか、近かったですか。
雲はどんなかたちをしていましたか。
風はどんな匂いがしましたか。

木々の匂いは 優しさということ
葉の揺れは 安らぎということ
水の流れは 輝きということ

ふと立ち止まってみたとき、空は広く、青いことに気づく。雲は踊り、かたちを変えることに気づく。

けれど疲れてしまったとき、そんなことはどうでもよくなってしまうこともあって、何も感じなくなってしまうこともある。だけどそれもまた生きるということだと思うから、空の広さが心地良いとまた感じられるようになったとき、その心地良さを楽しもうと思った。

この本は、質問がいくつも書かれていてその質問は単純なものばかりだが、だからこそ大切なことを思い出させてくれた気がした。多くのことを手に入れなくても今あるものに気づくことが大切なんだって、そんなことを教わった気がする。

そんなことがあって、新しいことを始めることよりも、前やっていたことをもう一度してみたり、今持っているものをちゃんと味わってみようと思って、そんなことを最近はしていました。

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しゃがんで、花たちの声をじっと待ってみる。そんな時間を作るのも悪くないと、そう思った。足元にはいつも、小さな大きな世界が宇宙のように広がっていて、こんなにもきらきらと、美しかったから。

大切なことはいつもすぐそばにあるけれど、すぐそばにあるからこそ気づけないことがあるのだと、小さな命たちが私に教えてくれた。


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最近、絵本が好きで、少ない言葉で、大切なことがぎゅっと。私が自分の心で感じることができる自由な空白を、与えてくれる。少ない言葉、だからこそ一文字一文字丁寧になぞって、両手で掬いたくなる。ゆっくり、あたたかい灯りの中で読む絵本は、私にとって特別だと思う。 


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川の色

新たな人生を描いてくださいって、退職時いただいた色鉛筆。色鉛筆を持つなんて、何年振りだろうか。でも楽しかった。
気持ちの波に呑まれているとき、言葉にならない思いを、絵に乗せればいいのだと教えてくれた。

絵は、自分の思いが目に見えるようになる。心で感じた色を手に取り、あの日の景色を描く。それがなんだか心地良くて。私の気持ちはこんな色なんだなって気づく。

ある人は、上手く伝えられない気持ちを歌に乗せ。
ある人は、言葉にならない気持ちを写真に乗せ。
ある人は、あたたかく孤独な気持ちを詩に乗せ。

文章で、上手く言葉にしなくてもいいのだと思えたとき、なんだかまた、優しくなれた。

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昔やっていたピアノ。また弾きたくなって、つい先日実家に帰ったとき何十年か振りにピアノを弾いた。鍵盤ってこんなにも重かったんだ。とか、シの音がドの音に勝手に頭で変換されていたり、自分の中で結構変化があって面白かった。一度離れた音楽だけれど、もう一度やってみると前とは違う新しい自分と出会える気がした。弾きたい曲があって、今は練習中。これもなかなか楽しい。

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昔大切に遊んでいたものたちに改めて触れたとき、これが結構楽しくて、あの頃できていたことができなくなっていたり、できないと思っていたことが案外よくできたり。

物や情報に溢れたこの世界。
自然たちが教えてくれたように、本当に大切なものは意外に足元に。すぐそばに。昔の自分が大切にしていたものだったり。なんだかそんな気がした。豊かに生きる方法はきっともう、そこにあった。

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せっかく生きているなら、日々を全て、どんな些細な瞬間も味わいたいなって、そんな気持ちが最近はあります。全て私の経験に、思いを込めて。 



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