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べつべつの人間なのに。

20240111.

今年もしっかり、脱衣所に置いてあるホホバオイルが固まりました。なんでこのお家はこんなにも寒いのかしら。

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伊藤紺さんの短歌は、言葉が生きていて、言葉に感情が乗っていて、言葉が動いているように見える。

伊藤 紺『満ちる腕』

べつべつの人間なのに
花の咲く匂いで一緒に笑えて良かった

美しいものを見たとき
この美しさを見せてあげたいと思って、
感動する出来事があったとき
この感動を分かち合いたいと思って、
美味しいものを食べたとき
きっとあの人も好きだろうなと顔を思い浮かべて、

そんなふうに、自分1人だけではなくて、この瞬間を共にしたい、生きるを共にしたいと思える人がいることが、私はとっても幸せ。

べつべつの人間だから、交わることはないかもしれないけれど、それでも、同じ物を見て一緒に笑い合って、同じ物を食べて美味しいねって言葉を交わして、同じ景色を見て言葉無く互いに感動して、

ああ。なんて贅沢なのだろうと、思う。

べつべつの人間だと分かっていながらも、どこかで繋がっていて欲しいと、私はきっと願ってしまっているのだろうな。そう思う。
だからこそ、喜びを分かち合えたとき、幸せを感じるのだろう。

私の大切な人には幸せであってほしいし、その大切な人の大切な人も、幸せであってほしい。
そんなことをよく思う。
べつべつの人間だからこそ、きっと私は願い続けるのだろう。

友達に、パートナーのどんなところが好きなの?と聞いたことがある。友達はこう言った。
どこかわからないけど、存在が好き。と。
そのとき、本当に好きなんだなと、思った。
理屈では無い何かがやっぱりあって、友達が言ったその一言が、人を好きになる本当の理由のような気がした。

この友達もきっと、喜びを分かち合えたとき、私と同じように幸せを感じているのだろうな。
そう思った。

そんなことを書いてる今、ふとこの言葉を思い出した。

本当のいい思い出はいつも生きて光る。時間がたつごとに切なく息づく。

吉本ばななさんの本『キッチン』に書いてあったこの言葉が好きで、メモに残していたのだが、きっと、花の咲く匂いで一緒に笑えて良かったと思るそんな些細な出来事こそ、いつまでも生きて光る、本当のいい思い出なのかもしれないと、思った。


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どら焼きって、可愛いなあとふと思って
作ってみたくなって、作りました。

気まぐれ菓子づくり

小豆をぐつぐつ煮ました。
楽しそうに踊っていました。

どら焼き、なんでこんなにも可愛いのかしら。


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