見出し画像

名探偵コナンに出てくるトリカブト(アコニチン)って何?

トリカブトって?

キンポウゲ科トリカブト属の植物で、日本では約30種類が北海道〜九州まで全国各地に分布。
日陰や湿気のある場所を好み、山地の樹陰や高地の草原に生息し、群落を作ることも。
大きさは1m前後で、茎が直立または斜めで稀につる性。様々な形態が見られるため、種分類が困難。

トリカブトの花

トリカブトの花期は8月~10月。
茎の先に3~5㎝程度の兜状の花を咲かせる。
兜の部分は花弁ではなく5枚の萼片で、花弁は上萼片の中に2枚ある。花色は紫色が多く、稀に白色・淡黄色などが見られる。
花が綺麗で園芸品種として人気なのでAmazonで苗が買えます!でも、トリカブトを触る時は、手袋をして取り扱いに気をつけよう!

トリカブトの毒

トリカブトは非常に毒性が高いアコニチン系アルカロイド(アコニチン、メサコニチン、ヒパコニチン)を植物全体に含有し、特に根で蓄積量が最も高い。アコニチン類は最強の猛毒といわれ、Na+チャネルの受容体サイトIIに結合してNa+チャネルを開きっぱなしにすることで、Na+の流入が持続し嘔吐・痙攣・呼吸困難・心臓発作などの中毒を引き起こす。
ヒト致死量は3-4mg、トリカブトの葉約1gで死ぬほどの強い毒性。

トリカブト誤食

・トリカブトをニリンソウと間違え、おひたしにして食べ中毒。
ニリンソウは山菜で、ゴールデンカムイでは肉と合い味が倍になると紹介されている。しかし、ニリンソウはトリカブトと同じキンポウゲ科の植物で、葉の形が似ている。そのため、トリカブトをニリンソウと間違えて食べ中毒が発生している。また、トリカブトのアコニチン類は茹でても、ほとんどが溶出しない。ニリンソウは白い花を咲かせるため、採取する際は花を確認が必須。
ニチレンソウの他にヨモギ、シャク、モミジガサとも間違えやすいので注意。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?