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2万年前のシカの歯ペンダントから古代人のDNAが抽出された/6

 通常、DNA抽出は対象物の一部を破砕して抽出を行う。今回の論文では、古代の骨製の遺物に閉じ込められたDNAを非破壊的に抽出する方法を開発した。リン酸ナトリウム溶液に遺物を浸すことで、遺物に付着していた古代人のDNAを、ペンダントを破壊すことなく抽出できた。

 2万年前のシカの歯のペンダントから、古代人のDNAが抽出された。
抽出された遺伝物質から、シカの歯のペンダントを着用または作製者が、およそ2万年前にシベリアに住んでいた女性のホモ・サピエンスであることが判明した。


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