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Paulのパンと、サンタクロースの起源 サンニコラについて

先日、母がPaul(フランスで有名なパン屋さん、日本にも進出中)でサン・ニコラという人型のパンを買ってきてくれた。

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ジンジャーブレットマンのような形。

ストラスブール滞在中、11月末~12月にかけて、この形のパンが至るパン屋さんで売られていたのを思い出す。懐かしい…


この人形はサンタクロースの起源とも言われている守護聖人・聖ニコラスをかたどったもの。
昔、肉屋が3人の子供をバラバラに刻んで塩漬けにした(!)が、聖ニコラスによって子供たちが復活したという伝説が元となって、聖ニコラスは子供の守護聖人として崇められるようになった。
そして、聖ニコラスと黒い服を着たフエタード神父が12月5日から6日の夜にかけて、子供たちのいる家を周り、(ロバまたは馬に乗ってやってくるため、子供たちは干し草、わら、穀物などの食べ物を準備しておく習わしが、今の靴下の中にプレゼントを入れることに繋がっているらしい)
子供たちに1年間いい子にしていたか尋ねるのだそう。
いい子の場合は聖ニコラスからジンジャーブレッドやオレンジなどをもらうことができるけれど、悪い子の場合はフエタード神父が杖で子供たちを脅すという言い伝えがあったそうな。
ソースはこちら


今では、このいい子悪い子のくだりはなくなり、聖ニコラスはいつしかサンタクロースに代わったようだけど、
聖ニコラスの命日にあたる12月6日に人形の形をしたパンやオレンジを食べる風習がストラスブールには残っている。
※この風習はストラスブールのあるアルザス地方や、近郊のロレーヌ地方だけではなく、ドイツやスイス、ルクセンブルクでも有名な話だとか。

話は変わるが、ストラスブールにある日仏大学会館では、このサンニコラのフェット(fête :フランス語でちょっとしたパーティー、飲み会みたいなもの)が毎年開催されている。
これは、前述に書いたパンやオレンジ、お菓子などを食べながら
ストラスブールに留学中の日本人と、日本語を勉強するフランス人やフランコフォン(フランス語を話す外国人)との交流を図るもの。
https://mufrancejapon.u-strasbg.fr/index.php?lang=ja

そこで知り合ったドイツ人のKちゃんはこのイベントの3年後に日本に遊びに来て一緒にお好み焼きを食べ、去年私は彼女の家に泊まり、オクトーバーフェストを一緒に楽しんだ。
また、彼女が日本に遊びに来たタイミングで知ったのだけど、偶然にも勤務先が一緒だという奇跡付き。私はもう辞めてしまったけど、アメリカ本社の会社で、彼女はドイツ支社、私は日本支社でそれぞれ勤務。世間の狭さを改めて感じることになった。大して大きな会社ではない(失礼)なのに、こんなことってあるんだねぇ。

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また、行きたいな。
ストラスブールにも、ミュンヘンにも。

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