見出し画像

【性教育の第一歩】プライベートゾーンとは

今回は、性教育の第一歩(おまけで第0歩)、
プライベートゾーンについてお話しします。
対象は3歳頃〜ですが、性に興味を持ち始めたときなど子によって適した時期は、少し変わってきます。

プライベートゾーン

プライベートゾーンは他の人に見られたり・触れたり、
見せたり・触らせたりしてはいけないことを伝えましょう。
プライベートゾーン以外でも、
人によっては嫌な触れ合いも中にはあります。
「あなたの体や気持ちは全部大切だよ」と伝えましょう。
「『嫌だ』と言って、逃げていい」と伝えましょう。
「家族でも、嫌なときは嫌だと言っていい」と
伝えておけるとより良いです。
「プライベートゾーンはとりあえずダメな場所なんだ…」
そんなネガティブな印象を与えたい教育ではありません。
きちんと『ダメな場所』ではなく
特別な場所』であることを伝えましょう。
「触ったり見られたりしたらダメな場所を触られたから、
僕が/私がダメなんだ…」と思わないように、
やられた人は悪くないよ
「もし何かあったら教えてね」と伝えましょう。



性教育のきっかけは、絵本で

性教育に何かきっかけが欲しい!という場合は、絵本が一つの手段としてあります。
以下の絵本がおすすめです。


📖いいタッチわるいタッチ/安藤由紀

📖だいじだいじどーこだ?はじめての「からだ」と「性」のえほん/遠見才希子

📖おしえて!くもくん:プライベートゾーンってなあに?/小笠原和美 他


性被害にあわないために

〝性被害〟と聞くと大きなことに聞こえてしまいますが、とても大事な問題です。
実はプライベートゾーンの内容に、もうそのポイントは詰まっています。お子さんにに意識して伝えてみてください。

🙅‍♀️『NO』…嫌なことは嫌だと言う。
🏃‍♀️『GO』…その場から逃げる。
🗣️『TEL』…あったことを伝える。

NO・GO・TELができるようになるには、日頃から主体性を大切にした関わりをして、子ども自身が「自分の意見や気持ちが聞いてもらえる」という経験を積んでおくことです。



性教育の第0歩 
0〜2歳のお子さんについて

今回は3歳頃〜対象のプライベートゾーンについてお話ししましたが、
では、それまでにできることは何もないのでしょうか?

否、そんなことはありません。

では、何ができるのか。

🩷それは、たくさんギューっとしてあげること。

それが何故性教育に繋がるのかというと、
『心地よい』触れ合いがわからなければ、
『嫌な』触れ合いはわからない
 からです。

自分が大切にされている』『心地よい』触れ合いをたくさん教えてあげてください。


おわりに
自分の子供時代を振り返って

いかがだったでしょうか。少しでも参考になると幸いです。

自分の子どもの頃には、こんな内容習ったこともありませんし、
正直今の職につかなければ、この歳になっても知らなかったことかも知れません。

この内容を学んでいったとき、はじめて抱いた感想は「子どもの頃に知りたかった」でした。
特に「家族でも、嫌だと言っていいんだ」と思いました。
おばあちゃんに、お風呂のとき「かわいいおっぱい」と触られるのが嫌だった。それを「嫌だ」と言ってよかったのか・逃げてよかったのか・お母さんに言ってよかったのか。
停留睾丸の診察を兄姉妹がいるところでされて(父は医師)いたたまれなそうな弟は、自分の意見を言ってよかったのか。そんな弟が視界の片隅に映っていたたまれなかった私は、自分の意見を言ってよかったのか。

あの頃の自分が知りたかったことを、
今の子どもたちに伝えられている。

それはとても価値のあることだと胸を張って言えます。

いいなと思ったら応援しよう!