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黒人ハーフ大問題 アフロ編

アフロである。黒人女性の多くは癖毛である。

私たちが普段目にする海外のスーパースターの黒人女性たち、彼女たちも絶対とは言い切れないけど、とんでもないお金をかけてさらさらヘアーを保っている。

癖毛ってくるくるじゃん!かわいー!!とか的の外れたことを言われてしまうことも多々ある。でも違う。本当に。まんまるの。日本の人が出し物として使うあのカツラのアフロが元々なのだ。それが生えてくる。

たぶんこの記事は本当に一部の人にしかわからない悩みだと思うけど、身近に黒人の知り合いや友達が居たら試しに聞いてみてほしい。

私は黒人の父と日本人の母のハーフで、
もちろん黒と黄色が混ざれば黒が強めに出ている。髪の毛も比例してストレートなんてまるで残らず、先ほど書いたまんまるのきれーなアフロの子供だった。
今では東京に住んでいるし、髪の毛がくるくるだろうがどうってことはない、でも私の育った街はそれなりにコンビニの駐車場が広い。そう。地方の田舎だ。

自我の出てきた頃から、テレビに出てくる女の人や、見るアニメ、読む絵本、全ての「髪の毛」はまっすぐで、重力に逆らってなんていなかった。

もっと最悪なのは小学校に入ってからだ。簡単に言うと差別問題。
田舎で今から15年ほど前、まだハーフモデルなんてベッキーさんくらいしかテレビには出ていなくて、アフロでついでに肌の色も黒い私は(肌の色問題はまた今度書かせてもらいたい)とにかくすべての小学生が初めて見た物だった。当たり前に馬鹿にされて、小学生なりにかなり傷ついていたけれど、家族が自分の子供が日本に暮らす黒人だと言うことをしっかりと理解して、たぶん他の子がお母さんに髪の毛を褒められる500倍くらいはくるくるの髪の毛を褒められていたので、そこでの記憶は正直今はなにもないくらいだ、秘密基地を作ることや本を読むことに髪の毛は影響しなかった。

私がアフロ問題にぶち当たったのは毎月買ってもらう雑誌が「ちゃお」や「りぼん」からファッション雑誌の「ニコラ」に変わった時だった。
ヘアアレンジ特集に、アフロのアレンジ方法は載っていないのだ。

なんとか髪をまっすぐにできないものかと母親のブローをあててみたりだとかひたすらクシをとおしたりだとか、思いつく限りのことをしてみたけれど無理だった。

次にぶち当たったのはプール上がり問題。
小学校高学年ににもなると、田舎小学生も色めき立つ、
プール上がりに髪の毛をほどいてクシをあてる、
今思うと当たり前なその行動を、私はうらやましいの目でしか見れなかった。私はアフロだ、アフロにクシを通しても色は見えなかった。

その次はプール問題にも似ているけど、中学生にあがったときだ。
「学校では校則で髪の毛を結ばなければいけないけど、休みの日は髪の毛を巻く」問題。髪の毛がもともとアフロなのだからまくなんて体験したことがなかった。髪の毛を巻いた友達たちはみんなものすごくきらきらして見えた。

最終問題、「男の子」だ。つまりそれだ。私はベットに横たわる妖霊な姿の女性に、どうしてもアフロはダメだと思ってしまっていた。もちろん、アフロの人を私が身近で見ていないだけで、たくさんのそんな女性がいることは頭で理解してたけれど、私のベッドは絶対に髪の毛がまっすぐなことはセットだと思っていた、女性の体と乱れた髪こそがベッドだと中学生ながら考えていた。

とんだ中学生だ。

そこで一大決心。高校入学前にストレートをかけることを決意。

母親となんこも美容院を巡っては癖が強すぎると断られ続け、やっとみつけることができた。結局そこには東京に出てくるまでお世話になった。

ストレートをかけても問題は続く、何より高いのだ、学生料金で一回1万7千円だった。しかも3か月しかもたない。
もはや私の高校時代のアルバイトはプール上がりと巻き髪、そしてなによりベッドの乱れた髪の為にあった。

そして今も私はストレートをあてつづけている。
天然の女の子よりはやはりつやは足りないし、なにより1ヶ月すると根元のアフロが生えてきて髪の毛が浮いてくる。
それでもなんとか髪の毛にアイロンをあて、巻き髪をし、今まで生きている。

誰かが天然のストレート薬を開発してくれるまでこのアフロ問題は終わらないのだ。


余談。

私は子どもが生まれることになったら一旦アフロに戻そうと考えています。

私の家は父が黒人で母は日本人。父はアフロでなく好きでスキンヘッドにしていたので、身近にアフロの髪の毛の人が誰もいませんでした。少しだけ、心細かったです。

子供に同じ思いをさせたくないし、私の遺伝ででるくるくる髪の毛なので、「お母さんとお揃いだよ」と言うのが夢です。

結婚予定はありません!!


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