宇宙人と話す練習

ちゃんと宇宙人と話す練習してますか？
支払い忘れてた、と思ってコンビニに行こうとしたとき。アイス食べたいなと思って夜中コンビニに行こうとしたとき。急に宇宙人に出会ったらどうするつもりですか。ちゃんと練習をしましょう。


宇宙人に聞きたいことは山ほどあるけど、まずは身の安全を確保する為に、自分が怪しくないこと、危害を加えないことを身振り手振りで説明したほうがいいです。

ただし、ここで注意しなければいけないのが、決して宇宙人に舐められてはいけないということ！腕を組み、少しのけぞり、やや偉そうな態度で話さなければいけない。職場の話が面白くない上司の真似をしましょう。高圧的なだけて尊敬とかはされてないし、多分家に帰っても居場所ないだろうな、趣味とかもないんだろうな、部下にキレるのだけを生きがいとしているんだろうな、という上司です。宇宙人にだってなんとなく偉そうな人とか、そうでもなさそうな人くらい分別はつくものなのです。

あともう一つ注意しなければいけないことがあります。それは手短に話さなければいけないこと。きっとどこかの星に家族がいる宇宙人は、その家族を置いて遠いこの地球までやってきています。相対性理論的にいけば一分一秒が彼らの家族との時間数年分になるのです。だから会話にかけていい時間はおよそ30秒程度が理想です。

3秒くらいで危害は加えないこと、なんとなく偉そうな人という印象を宇宙人に与えられたとして、ここからがやっと本題です。27秒という時間の制限から質問はひとつだけにしましょう。

私が質問したいのは「私の事どう思ってる？」ということ。この質問で一気に圧迫面接の雰囲気から甘酸っぱいあの青春へ戻ることができます。宇宙人にだって青春はあるのです。きっとピポパポ言いながら運動会だってしてるし、ピポパポ言いながら運動会の打ち上げでカラオケに行ってるし、ピポパポ言いながらカラオケ終わりにたまたま好きな子と帰り道が同じ方向で、「私の事どう思ってる？」と聞かれる甘酸っぱい青春くらい送ってるのです。そのため私が宇宙人に「私の事どう思ってる？」と聞くのは、地球人と宇宙人の友好な掛橋となり、私とアイツの恋は駆け足になるのです。なんつって☆

暑い日が続きますね。アイス食べたくなってきたし、コンビニ行ってきます。あれ、駐車場に円盤型の車が停まってんな。