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ヘチマ農家という仕事

書く習慣1ヶ月チャレンジ2日目です。
本日のテーマは「今やっている仕事、学んでいること」

私の仕事は農業です。夫と2人で有機栽培で野菜を育てております。

野菜を作る農家というと、
この畑全部にんじん!とか、
大きな機械でジャガイモ掘ってます!とか、
大勢で一気にレタス収穫してます!とか、
1種類か2種類を広い畑で幅広くやっている「単品目栽培」のイメージですが、うちの農園は年間40種類くらいの四季折々の野菜を育てていました。

個人の有機野菜農家の一般的な作付け方法として、いろんな種類の野菜を少しの量ずつやる方法を「少量多品目」といいます。

有機農家はこの少量多品目で栽培をするのが一般的なのですが、じゃあ何で?と言われて説明すると長くなってしまうので、気になる方はグーグル先生に聞いてみてください。


「少量少品目」をめざす

あるとき夫がヘチマをやってみたいと言い始めました。
あるとき夫がレンコンをやってみたいと言い始めました。

そこからうちの方向性が段々変わっていきまして。
<年間40種類くらいの四季折々の野菜を育てていました。>
と先ほど書いたのは、今は違うからです。

ちょっとニッチな作物が好きな夫のおかげか、現在の主力野菜は上記2品目であとはさつまいもとかダイコンとかにんじんとか年間合計で10品目くらいに落ち着いています。そこにたどり着くまでにあれやこれやとあったのですが、少量少品目で数年やってみようと思い切って舵を切ったわけです。

ヘチマという訳のわからない作物


今の仕事は、秋冬に向けた野菜の種まきと、ヘチマ水の採取

ヘチマ水の採取、だと…?
農家の仕事にそんな業務があるのかとお思いでしょうか。
「そもそもヘチマを育ててどうするのか。」という疑問はごもっともです。

ヘチマの畑
ヘチマの畑

ヘチマはウリ科の仲間で若い実は野菜として食べられます
夏は普通にマルシェなどで販売してます。沖縄の方には身近な野菜ですね。

ヘチマの繊維でできたたわし

ヘチマの繊維でつくったヘチマのたわしは、このところよく見るようになったと思います。ヘチマ繊維を加工してスポンジとしてこちらも販売しています。我が家では食器洗いはもちろん、お風呂洗いや体を洗うときにも使っています。

では肝心のヘチマ水は何かというと、「ヘチマが根っこから吸い上げた水分」なのです。ヘチマ水を販売していると、お客様から
「ヘチマを絞るの?」
と良く言われるのですが、実際はこの写真のように、ヘチマの茎を切ったときにでてくる水分を集めています。

ヘチマから水分が落ちるようす

根っこから30~50cm程度の茎をカットして、一滴一滴落ちてくるのを一晩じっくり集めているのです。
こだわりは満月の前後。中秋の名月頃がメインの採取日です。

ヘチマの株や茎の太さで採れる量が違ったり、
無色透明なものもあれば白濁しているもの、
青臭い香りもあれば全く香りのしないもの、それぞれ個性があります。

ヘチマのたわしも、
外側が茶色く熟したとしても、繊維がスカスカで柔らかかったり、
黄色みがかった時点ですでにガチッと密な繊維になっていたり、
この違いがどういう原因で出るのかがつかみきれていません。

なにせニッチな作物なものだから、ヘチマについての文献が少なく、絵本を参考にしたり、すでにヘチマを栽培している方の情報を参考にしたり、未だに手探りでヘチマと言う訳のわからない作物について学びながらやっています。

レンコンについても同様ですが、それはまた別の機会にお話しします。

ちなみに屋号は「おむすび農園」でやっています。
夫の変なリールが多いですが、気が向いたら見てやってください。

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