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ブカレスト留学 Week12-ブルガリア越境で最後のボーダーチェック

 留学期間が半期のみの友だちが焦りだす時期、旅行ラッシュで隣国ブルガリアの首都、ソフィアに行ってきました!


最後のボーダーチェック

 ルーマニアは南部をブルガリアと接しています。ルーマニアの南東部の首都ブカレストからブルガリアの国境を越えるまでは距離としては短いのですが、ブルガリアの首都ソフィアはブルガリアの南西部にあるので、バスで23:30に出発して翌朝の5:30ごろに到着しました。気候はブカレストより寒いです。

旧共産党本部(中央)と大統領府(右手)
聖ソフィア像

 実は2024年12月はルーマニア・ブルガリア間の陸上国境での出入国管理を実施する最後の月になります。キプロス、アイルランドを除くEU加盟国と、EFTA加盟国(アイスランド、ノルウェー、スイス、リヒテンシュタイン)が加盟しているシェンゲン協定によって、ヨーロッパでは多くの国々において国境を越える際にパスポートを見せる必要がありません。ルーマニア、ブルガリアは、空路と海路については、2024年3月31日から出入国管理が廃止されましたが、陸路に関しては決定が先送りされていました。2024年12月12日、EU理事会が陸路に関するルーマニアとブルガリアのシェンゲン協定の正式な加盟を決定し、2025年1月1日から両国とシェンゲン協定参加国間の陸上国境での出入国管理が廃止されます。 

 というわけで、私たち一行は、深夜に叩き起こされパスポートやIDを国境警察に回収され、30分ほどパスポートの行方を心許なく案じるボーダーチェックを経験しました。行きはブルガリア語しか話さない運転手がだいぶ怒り心頭だったので、運転手に返却されたパスポートは全部まとめて空席にポイっと置かれ、自分で取りに行くスタイルでした。 

 ここに私の両親がいたら、不安症の母はパスポートがすり替えられていないか番号を読み上げて全てのページをチェックするでしょうし、神経質で気の短い父は立ち上がって運転手に物申していたでしょう。さすがの私でも返ってきたパスポートをペラペラめくって異常がないか確認しました。 
 
 でも、運転手がイライラしているのも無理もないことで、このバスには添乗員がおらず、1人で長時間の運転と乗車時のチケットの確認から国境越えの手続きやら煩雑な作業もしなければならなかったので、かわいそうに思いました。帰りのバスはウクライナ語しか話さない運転手が2人いたので、パスポートは1人1人手渡しで返却してくれました。 

 出入国管理は場合によってはもっと時間がかかり、物流業者にとっては特に痛手だそうで、両国のシェンゲン加盟が歓迎されているそうです。

ソフィアの街並み

 朝5時のソフィアは真っ暗。歩きまわりながらようやく開いたコーヒーショップで暖をとり日の出を見ました。

夜明けの街並み
トラムの通る路地

 建物は西洋風なのですが、小さなお店が混み込みとしている感じや路地がどことなくイスタンブールの雰囲気を思わせる不思議な感じでした。

聖ネデリヤ教会
聖ネデリヤ教会内部

 教会が本当にたくさんあるので、教会を巡っているだけで余裕で1日が終わってしまいそうです。正教会という点ではルーマニアと同じですが、教会の外観の造りがだいぶ違う気がします。

聖ニコライ ロシア教会
聖ゲオルグ教会
アレクサンドル・ネフスキー大聖堂
アレクサンドル・ネフスキー大聖堂

 ブルガリア正教会は、上の写真にあるような、上部がドームのようになっている造りが目につきました。

国会議事堂

  旧共産党本部が非常に大きくて荘厳だったので、国会はどんなものだろうと思っていたら、気づかずに通り過ぎて近くの大学の前で写真を撮っていました。

ソフィア大学

ホステルでの出会い

 泊まっていたホステルではいくつかの出会いがありました。まず、ルーマニアではほぼ出会わない日本からの観光客に出会いました。そして中国に住むアメリカ人のおじいさんにチェスを教わりました。私はチェスをしたことがなくルールも知らなかったのですが、今はチェスボードを見かけると「やりたい!」と思うようになりました。

チェスを教わる我々一同

 極め付けはねこちゃんです。びっくりするほど人懐っこくていっぱい一緒に遊んでもらいました。プレイボーイの疑いがあります。

寝起きのねこ

 ソフィアも美しい街でした。またブルガリアの別の都市にも行ってみたいです。
今回もお読みいただきありがとうございました!


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