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映画のすゝめ:『セーヌ川の水面の下に』(2024)101分

こちらの記事はネタバレを含みます。

暑い日が続きますね。
そんな今日はヒヤッと背筋が凍るようなサメ映画をご紹介します🦈

【あらすじ】
海洋ごみ問題が深刻化する現在。
大量のゴミから生き物を救おうと活動するあるグループがいた。
数年前から見守り、追い続けてきたサメをいつものように観察しようと海へ潜るメンバーたち。
しかし、2年ぶりに再会したそのサメは急成長を遂げていた。
成長ぶりに驚くメンバーだったが、そんな驚きも束の間、次々と襲われるメンバー。
数年後、そのサメがなんとセーヌ川に迷い込んできた?!
数日後にはトライアスロンが開催される予定のセーヌ川。
果たして無事にサメを海に返すことはできるのか。

【感想】以降ネタバレ含みますのでご注意ください。

暑い夏にピッタリのサメ映画でしたね。
ましてやパリ五輪が開催されている今、とてもタイムリーな映画だと思います。
人食いザメにも関わらず、「殺しちゃダメだ!しっかりと向き合えばサメは人を襲わない!」と主張する環境活動家たち。
そんなわけ無いだろ。人喰ザメだって言ってるだろ。
ここ数年日本でも問題になってる熊問題とも通じるところがありますね。
さらにはトライアスロンを開催することしか頭にない、なんとも無能な市長。
この映画の悪役として、とても良い役割を果たしています。
誰が見てもこの市長を嫌いになること間違いなし。
主人公と水上警察たちが、何人もの命を犠牲にしながら、必死に対処しようとしても、人間なんかでは巨大な人喰ザメには太刀打ちできません。
さらには単為生殖し始めるサメ。
どういうこと?最強すぎるだろ。
どんどん増殖するサメ。最後はもう手がつけられません。
もしやこのサメは、セーヌ川の水質汚染の比喩表現?
ラストのシーンでトライアスロンの選手たちが次々に食べられ血を流していくシーンは、先日のパリ五輪でトライアスロンの選手たちが嘔吐するシーンが思い起こされますね。
最後にはサメだけではなく不発弾まで爆発し、パリが水没してしまう始末。
なんとも救いのない最後。
個人的にはご都合主義で助かるよりも、主人公が絶望的な状況で身動きな取れないという終わり方が好きです。
あの絶体絶命の状況から、主人公たちが生還を試みるっていう続編が観てみたい気も。
なんとなく惹かれ合ってるように感じたあの2人の今後も気になりますしね。

以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。

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