息子から学ぶ、オタク思考
2歳9か月の息子は、今、トーマスとアニア(リアルな動物のフィギア)にハマっている。他にもおもちゃはいろいろあるものの、自宅での遊びの9割は、トーマスがアニアのどちらかと言っても過言ではない。
そして、時に、両方を同時に使って遊ぶ器用さを持っている。たとえば、トーマスに貨車をいくつか連結させて、貨車の上にアニアを乗せて運ぶ、とか。
プラレールのトーマスやその仲間たちをたくさん持っているのだけど、持っていないキャラクターを知ると、「こっちゃん、◯◯持ってないの」「こっちゃん、◯◯ほしいの」と、アピールが始まる。そして、おもちゃ屋さんなどでそれを見つけると、もう掴んで離さない。
毎日毎日、飽きずに遊ぶところとか、トーマスの映画を見て、登場するキャラクターを引っ張りだしてきて再現し出すところとか、種類別(プラレール、トミカ、ガチャガチャなど)に仕分けて並べるところとか、息子の動きをを見ているこちらも楽しいし、斬新な発想に勉強させられる。
ある本に、オタク最強説について書かれていた。その分野に詳しいだけでなく、知識をつけていくうえで得た独自の思考やセンスがある人は強いということらしい。なるほど。そして、わたしには、オタク思考があまりないことに気づく。
好きなことはたくさんあるけれど、何か一つに熱中したり、こだわったりすることってなかったなぁ。わたしの好きはなんだろう。ちょっと自己分析してみようと思った。
ふと頭に浮かぶのは、旅とか、旅エッセイとか、なのだけど。得意分野でいくと、英語。読書も好き。活字が好き。でも、突き詰めていくほどの好きかな? 好きは無理やり作るものでもないし。うーん。
保育園の先生は、「こっちゃん(息子のあだ名)は、好きなものには集中するけど、苦手なもの(靴下や靴をはいたり、手を使うこと)には意識があまり向かないみたいですね」と言うけれど、わたしはそれでいいと思っている。
日本の教育では、みんな平均的に同じレベルを求めがちだけれど、好きなものや得意なものが秀でてもいい。寧ろ、好きや得意が強みになり、個性になると思うから。わたしも、息子を見習ってみようと思った。