比較癖
子供の頃から、他人と自分を比較する癖がある。
勉強でも運動でも、周りと比べて自分がどこにいるのかをよく考えていた。
というのも、運動会の徒競走にしろ、学校の成績にしろ、順位というもので自分を評価される機会が多くあったから。
やはり負けたくはないし
でも目立ちすぎるのは怖い。
徒競走では、いつも2位を目指していた。
ただ、ドベだけは取りたくはないとも思っていたのだけども。
そんな子供でした。
その性格は大人になった今も変わらずで、やはり周りと自分を比較しては勝手に優越感に浸ったり、勝手に落ち込んだりと情緒が安定しない。
他人と比較することでしか
自分を評価出来ないのである。
自分に自信があれば
確固たる自分を確立していれば
そんな気持ちにはならないのかもしれない。
周りの反応が怖くなることもないのかもしれない。
だから、どうすれば周りと比較しなくなるのか、よく考えたり調べたりするのだけども、一向によくならない。
最近思うのは、もう比較しない環境下に身を置くしかないんじゃないか、ということ。
比較しない環境で自分を慣らして、比較癖を薄れさせるしかないのではないか、と。
会社員として働いていると、どうしても周りの反応が気になる。
自分は周りから必要とされているのだろうか?
一人一人の挙動を常に気にしてしまう。
今の会社でも、前の会社でも、いつも周りの評価を気にしていた。そして、自分は必要ないんだろうなと思い、自己防衛していた。諦めてしまった方が楽だから。
今月で、今の会社を辞める。
辞める間際になって、周りの人の優しさに心を打たれていたりする。その反面、この人たちの優しさを無碍にすることになる申し訳なさも同時に感じていたりする。
都合が良い奴だと自分でも思う。
では、辞めることを後悔しているかと言われたら、そうでもない。
今の仕事は夜勤もあるし、職場の勤務体制に関しては、シンプルに不満しかない。
でも、一緒に働く人は良い人ばかりなので困る。
すべて自分の希望する仕事なんて、自分で事業しない限り見つからない。
きっと、転職しても、この先も迷い続け、人の評価を気にし続けるのだと思う。
自分は何をやりたいのか?
昔と違い、それが分かっていないわけではない。
ただ、自信がない。
自分が望む働き方を
自分が望む人生を
自分が手に入れられる自信がない。
もう、良い加減落ち着かないといけない年齢だ。
何かを挑戦するのに遅すぎるなんてことはない。
ただ、それは本当に本気な人に限る。
僕の想いはいつも中途半端だ。
だから迷う。
自信がない。
自信がないから
他人と比較して自分を保とうとする。
システムは理解しているのに
このシステムから抜け出せない。
んー、どうしたものか。
ま、自分を認められる実績を自分で作るしかないんだろうけどね。
これが出来たから大丈夫だ!みたいな。
昔に比べれば、そんな経験はいっぱいある。
福祉の仕事をしていると、仕事をしているだけで感謝されることばかりだから。
周りと比べない確固たる自分を手に入れるには、これからもそんな経験を積み重ねていくしかないのだろう。
積み重ねて
積み重ねて
積み重ねて
周りと違う場所で自分だけの高みにいたら
そこから見える景色は、少しは違って見える筈だろう。
その日まで
夢中で走り続けるだけだ。
それこそ
他人なんて気にもならないほどに。