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【140字小説】AI小説家

老練の作家から原稿を受けった編集者は驚いた。

原稿用紙に万年筆で書く主義だったのに、音声入力の効率の良さを述べていたからだ。

『先生が声で書いてるの、知らなかったです』と声を弾ませると、

『黙ったままAIに書かせた。無言でね』とあごひげを撫でながら忍び笑った。


#140字小説

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