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【140字小説】凩女(こがらしおんな)

晩秋の夜、強い風に扉がガタガタして眠れない。

『こんばんは~』

声の主は玄関の内側にいる。


自分は雪女の妹。貴方を凍らせないから一晩泊めて欲しいとのこと。美しい顔をしてる。

泊める事にした。


翌朝、風は止んでいた。

鏡を見ると、顔のあちこちと首には枯葉や小枝がついていた。


#140字小説

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