映画『シスター 夏のわかれ道』 @横浜ブルク13
桜木町駅前のコレットマーレ6階にある
『横浜ブルク13』にて『シスター 夏の別れ道』
を観てきました。
11/26(土)のTBSテレビ『王様のブランチ』にて紹介されていた映画で
姉:アン·ラン「私の人生は 私のものなの」
弟:ズーハン「僕には お姉ちゃんしかいない」
の台詞に引き寄せられました。
中国の家父長制と一人っ子政策は、ぼんやりと知っていましたが、
男の子が生まれるまで子供を産み続けたいが、
上の女の子に障害者の振りをさせないと、次の子供を妊娠出来ないとか、
男の兄弟がいると(経済的な理由で)希望する進学や就職が出来ない、
等は初めて知りました。
日本では、出生数が減少しているので、逆に子供を持たない夫婦に対する親や親戚からの無言や遠回しの圧力がある様です。地方では 長男制の考えが根強いと聞きます。
私自身も、年子の兄が居たので、大人になるまでの様々な場面で兄との待遇の差を感じていました。
高校の進路を選択する時にも、前年に兄が大学に入ったばかりなので(多分 経済的な理由から)、就職して夜間の大学か専門学校に行く様に言われました。
言われた通り、高卒で就職して夜間のデザイン学校に通いましたが、
業務後の週二回の勉強会や、土日も会社のサークル活動に強制的に駆り出され、
毎回、自宅で仕上げなくてはならない課題に着いて行けず、1年で通うのを諦めました。
私は、自分が年子の兄が居るから進学させて貰えなかった事を 理不尽だと感じていましたが
「それが自分の運命なのだ」
と、自分自身を無理矢理納得させました。
私も「私の人生は 私のものなの」と言いたかった。
映画では、姉:アン·ランが、両親の交通事故死により、一緒に住んでも居なかった弟を 親戚より押し付けられ、大学院に行って医師になる目標を 諦めさせられる事に反抗します。
初めは、自分の未来しか考えていない、自己中心的で情緒不安定なアン·ランに、共感出来ずにいました。
両親を突然無くし、ヒステリックな姉に頼るしかない弟:ズーハンに同情しながら、そのワガママぶりには呆れていました。
ただ、二人の抱えている淋しさや哀しみに同調していくにつれ、
何が正解なのか 逡巡しながら観ていました。
ラストは、観ている人に委ねる内容になっています。
どちらを選択しても、二人の心は ずっと繋がってゆくのだと、
そう思いたいです…
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