映画『ippo』監督:柄本佑 @渋谷ユーロスペース
上映後に監督:柄本佑(たすく)さんと脚本:加藤一浩さんとのトークイベントもありました。
質問コーナーも有り､皆さんの的確な質問に
丁寧にお二人で答えて下さいました。
「この脚本は､劇団で女性だけの作品を稽古していた時期に､出演しない男性達の為に書いた4作品の内の3話」と加藤さんが話されていて､
佑さんも初耳の様でした。
帰りに柄本佑さんにパンフレットにサインも頂きました♪
柄本佑さんは､とてもやわらかで色気のある､素敵な方でした。
サインを書いている間に､時間切れで質問出来なかった2話目『約束』の､弟と同じ服装の謎の男の事も聞けました。
加藤さんから渡された脚本には､詳細は書かれていなくて
「もう一人の弟なのでは」という佑さんの想像で撮影されたそうです。
私は､なんとなく不気味な 何も喋らず動かない､この男から目が離せず､二人に何がするのではないかと気になってしまい､兄弟二人の会話が頭に入ってきませんでした。
兄役:渋川清彦さん､弟役:柄本時生(佑さんの本当の弟)の二人劇ですが､3作品の中で唯一､ 謎の男､管理人､子供二人(兄弟)と､他の登場人物も出てきます。
佑さんは､不甲斐ない兄に感情移入して､車から弟を守るラストのシーンを入れたそうです。
1話目『ムーンライト下落合』
加瀬亮さんと宇野祥平さんの室内での二人劇。
加瀬さんは昔からファンなので､映画やドラマ等の沢山の作品を見ています。
いつもの自然体な演技でしたが､微妙な心の揺れを暗闇の中で表現されていました。
3話目『フランスにいる』
高良健吾さんと脚本の加藤一浩さんの室内での二人劇。
カセットプレーヤーの音が効果的に使われています。
外の音も､フランス語で会話している歩行者の声や､フランスの救急車の音を使ったりと､色々工夫されたそうです。
ドラマ『初恋の悪魔』で演じた 小鳥(ことり)さんへの愛も､佑さんにお伝え出来ました。
「続編があるといいのですが」とお伝えした処
「う〜ん､どうなんだろう…」
と やわらかく笑っていました。
帰りの渋谷は､雨がぱらぱら降っていましたが､幸せ一杯な夜でした…