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《藍色的蟾蜍》Ch4.黃色帽子的蛇(21之21)

  這次也是約兩個月不見,因為想維持一定的進度所以才提前發布貼文佔位連擊,對先看到卻發現什麼都沒有的朋友真不好意思。
  本回21首,相較於以前不知為何感覺更難解讀,在全部翻譯完後,我回頭從全集中將各篇資訊以華文抄譯,並將詩群從頭至尾重新檢視可以調整來配合個人華文語感的部分。有相當多的標點被改動甚至新增空行,以及一些為求順暢無法忠於原文的片段,請大家自行注意。

 黃色い帽子の蛇
大正七、八、九年頃の作品で、「無言の歌」及び「あをちどり」に載つたもの、「詩と音樂」に載つたものである。

大正七、八、九年左右的作品,包含在《無言之歌》和《綠花凹舌蘭》,以及《詩與音樂》刊登的篇章。

原版的實際目次是(左自選.右定本):
1.魚の祭禮2.
2.曉の香料1.
3.きれをくびにまいた死人4.
4.❌手のきずからこぼれる花5.
5.黄色い帽子の蛇3.
6.はにかむ花6.
7.年寄の馬8.
8.雜草の脣11.
9.小用してゐる月12.
10.水草の手13.
11.彫金の盗人14.
12.三本足の顏15.
13.鼻を吹く化粧の魔女16.
14.あをざめた僧形の薔薇の花17.
15.嫉妬の馬18.
16.僧衣の犬19.
17.❌罪惡の美貌20.
🆕蛙の夜7.
🆕無言の臉9.
🆕毛がはえる10.
🆕手の色の相21.

1.早晨的香料(曉の香料)

みどりの毛、
みどりのたましひ、
あふれる騷擾のみどりの笛、
木の間をけむらせる鳥の眼のいかり、
あけぼのを吹く地のうへに匍ひまはるみどりのこほろぎ、
波のうへに祈るわたしは、
いま、わきかへるみどりの香料の鐘をつく。

綠色的羽毛、
綠色的靈魂、
騷亂滿溢的綠色的笛、
點燃林間的鳥眼怒火、
吹拂曙光的大地四處爬行的綠色蟋蟀,
此刻,波浪上祈禱的我
敲響了劇烈迴蕩的綠色香料之鐘

大正6年4月10日/〈綠花凹舌蘭(あをちどり)〉大正7年(發行月不明)
p.416

*清書稿有兩種。第一清書稿上,原稿用紙左頁寫有《しぶい笑 赤い笑ーー二葉亭 血笑記 みどりの退屈》的草寫筆記,詩句《みどり》和《香料》旁有傍弧線;此傍弧線為大正6年4月17日標記,被認為和從前橋來的朔太郎書信內容(參照本全集別冊P.427)有關。第二清書稿多了兩、三個注音以外和第一清書稿並無詩句差別。初出誌〈綠花凹舌蘭〉現無典藏,不過從大正7年7月1日發行的同人雜誌〈無言の歌〉作為編輯後記的「合奏篇」第七項能見以下文章:
「……〈綠花凹舌蘭〉尚有餘本,郵資含稅共拾五錢。內容包含 大手拓次 曉の香料、きれをくびにまいた死人、手のきずからこぼれる花、黄色い帽子の蛇、はにかむ花(以上詩)……」。
  另外,第二清書稿標題下欄外有應是作者自身的筆記註記的《大正七年作》,不過可能是作者記憶有誤。若是「大正七年作」,朔太郎在大正6年就讀到這篇作品(參見前文信件)會很奇怪的。在這個時間標記下面用鉛筆寫的《黄色い帽子の蛇》(指自家製版詩集),被判斷是逸見享的筆記,恐怕也是記入者記憶有誤。(譯註:指〈早晨的香料〉未刊登於此私家詩集)

2.魚的祭禮(魚の祭禮)

人間のたましひと蟲のたましひとがしづかにきあふ五月のゆふがた、
そこに愛につかれた老婆の眼が永遠にむかつてさびしい光をなげかけ、
また、やはらかなうぶ毛のなかににほふ處女をとめの肌が香爐のやうにたえまなく幻想を生んでゐる。
わたしはいま、窓の椅子によりかかつて眠らうとしてゐる。
そのところへ澤山の魚はおよいできた、
けむりのやうに また あをい花環はなわのやうに。
魚のむれはそよそよとうごいて、
窓よりはひるゆふぐれの光をなめてゐる。
わたしの眼はふたつの雪洞ぼんぼりのやうにこの海のなかにおよぎまはり、
ときどき その溜塗ためぬりのきやしやな椅子のうへにもどつてくる。
魚のむれのうごきかたは、だんだんににぎやかさを増してきて、
まつしろな音樂ばかりになつた。
これはすべてのいきものの持つてゐる心靈のながれである。
魚のむれは三角の帆となり、
魚のむれはまつさをな森林となり、
魚のむれはまるのこぎりとなり、
魚のむれは亡靈のかたちなき手となり、
わたしの椅子のまはりに いつまでもおよいでゐる。

與人類靈魂和昆蟲靈魂靜靜相擁的五月黃昏,
因愛疲憊的老婦的雙眼
向永恆投射寂寞的光,
柔軟胎毛之中芬芳的處女肌膚
如香爐般綿連生產幻想。
現在的我,靠在窗邊的椅子上準備入眠。
大量的魚就在此時游了過來,
像煙霧 又像 藍色的花環。
魚群輕柔地游動,
舔舐從窗滲入的暮光。
我的眼像兩盞雪洞,在這片海洋中遊蕩
時而又回到 那溜塗的華美椅子上。
魚群的動作,愈加熱鬧
最終化成純白的音樂。
它象徵一切生物所擁有心靈的流動。
魚群化為三角的帆、
魚群化為蒼鬱的森林、
魚群化為圓形的鋸齒、
魚群化為亡靈無形的手,
在我椅子四周 永久游動不息。

大正7年6月9日/〈無言之歌(無言の歌)〉大正7年7月No.1
p.434

*草稿欄外記《60点》(六十分)。另署名《吉川惣一郎》。同人雜誌〈無言之歌〉亦使用「吉川惣一郎」名義,揭載諸詩篇中作為開頭的便是這首。詩句「きやしや、、、、」和「まるのこぎり、、、、、、」皆有傍點。
  另外,同誌「合奏篇」中記述「大手拓次回歸很久以前使用的別名吉川惣一郎.....,從今以後要寫很多喜歡的事物。下一號預定開始刊登翻譯詩。」不過〈無言之歌〉沒有任何續刊的跡象。


溜塗的質感。就像紅色的琥珀,讓亮彩線綴大片深色而展現透亮。
來源:うるし日記「溜塗とは」

3.黃色帽子的蛇(黄色い帽子の蛇)

ながいあひだ、
草の葉のなかに笛をふいてゐたひとりの蛇、
草の葉の色にめられて化粧する蛇のくるしみ、
よるの花をにほはせる接吻のうねりのやうに、
火と焰との輪をとばし、
眞黄色な、あをずんだ帽子のしたに、
なめらかなぎんのおもちやのやうな蛇のかほがあらはれた。

長久以來
有一條在草葉間獨自吹笛的蛇,
這條染上草葉色彩的妝的蛇的痛苦,
如夜之花芬芳的接吻波動著
穿越火與焰構成的輪環
純黃、且微微泛藍的帽子下,
那光滑銀製玩具般的蛇臉終於顯現。

大正7年1月29日夜/〈綠花凹舌蘭〉大正7年(發行月不明)
p.432

4.將布塊圍在脖子的死人(きれをくびにまいた死人)

ふとつてゐて、
ぢつとつかれたやうにものをみつめてゐる顏、
そのかほもくびのまきものも、
すてられた果實くだもののやうにものうくしづまり、
くさかげろふのやうなうすあをいいきにぬれてゐる。
ながれる風はとしをとり、
そのまぼろしは大きな淵にむかへられて、
いつとなくしづんでいつた。
さうして あとには骨だつた黑いりんかくがのこつてゐる。

逐漸臃腫的、
安靜的、疲憊地凝視著物質的面容,
不論是臉或圍繞脖子的布,
都像被拋棄的果實
苦悶又沉靜,
濕潤於草蛉般淡藍色的氣息。
流動的微風老去,
那幻影被招往巨大的深淵
──不知何時已沉入其中。
最後 只留下骨狀的黑色輪廓。

大正6年11月16日夜/〈綠花凹舌蘭〉大正7年(發行月不明)
p.424

*清書稿有兩種。第一清書稿為《布(きれ)を頭にまいた死人》,記載《(十一月十六日作)》。第二清書稿記載《大正七年》應該也是作者記憶有誤。前出〈無言之歌〉在大正7年7月發行,〈綠花凹舌蘭〉則是作者和逸見享共創的兩人雜誌,年代更早,這點可以在〈無言之歌〉的「合奏篇」得知。因此這首詩的製作年月日為大正6年11月16日是正確的。

草蛉成蟲。
來源:Thomas Bresson from Belfort, France

5.從手上傷口滲出的花 (手のきずからこぼれる花)❌

手のきずからは
みどりの花がこぼれおちる。
わたしのやはらかな手のすがたは物語をはじめる。
なまけものの風よ、
ものぐさなしのび雨よ、
しばらくのあひだ、
このまつしろなテエブルのまはりにすわつてゐてくれ、
わたしの手のきずからこぼれるみどりの花が、
みんなのひたひに心持よくあたるから。

手上的傷口
點點落下綠色花朵。
我柔軟的手形開始編織故事。
樹懶的風呀、
怠惰的細雨呀,
短暫片刻
圍繞這純白的桌子坐下吧,
我手上的傷口滲出的綠色花朵
將為各位的額頭帶來舒適的心境。

大正7年2月4日夜/〈綠花凹舌蘭〉大正7年(發行月不明)
p.433


6.靦腆的花(はにかむ花)

黄金こがねの針のちひさないたづら、
はづかしがりのわたしは、
りやうはうのほほをほんのりそめて、
そうつとかほをたれました。
黄金こがねの針のちひさないたづら、
わたしは、わたしは、
ああ やはらかいにこげのなかに顔をうめるやうに、
だんだんに顔がほてつてまゐります。

黃金細針的小小惡作劇,
總是害羞的我
雙頰微微染色,
輕輕地低下了頭。
黃金細針的小小惡作劇,
我呀、我呀
啊——就像把臉埋入軟毛之中,
臉變得越來越火熱。

大正6年12月5日夜/〈綠花凹舌蘭〉大正7年(發行月不明)
p.426

7.蛙之夜(蛙の夜)🆕

いつさいのものはくらく、
いつさいのおとはきえ、
まんまんたる闇の底に、
むらがりつどふ蛙のすがたがうかびでた。
かずしれぬ蛙の口は、
ぱく、ぱく、ぱく、ぱく、…… とうごいて、
その口のなかには一つ一つあをい星がひかつてゐる。

萬物無光、
萬籟無聲,
無際的黑暗底下,
雲集的蛙影浮現。
無數的蛙的嘴
啵、啵、啵、啵,……不斷開合,
牠們的嘴裡有一顆顆藍色明星閃爍光芒。

大正8年2月11日午前4時20分前
p.441

8.年邁的馬(年寄の馬)

わたしは手でまねいた、
岡のうへにさびしくたつてゐる馬を、
岡のうへにないてゐる年寄としよりの馬を。
けむりのやうにはびこる憂鬱、
はりねずみのやうに舞ふ苦悶くもん
まつかに燒けただれたたましひ、
わたしはむかうの岡のうへから、
やみつかれた年寄の馬をつれてこようとしてゐる。
やさしい老馬よ、
おまへののなかにはあをい水草すゐさうのかげがある。
そこに、まつしろなすきとほる手をさしのべて、
水草のかげをぬすまうとするものがゐる。

我伸手招呼
孤獨佇立於山岡的馬、
山岡上悲鳴的年邁的馬。
如煙霧蔓延的憂鬱、
如刺蝟舞動的苦悶,
赤紅燃燒而潰爛的靈魂……
我試著從前方的山岡
帶回病累不堪的老馬。
溫柔的老馬啊,
你的眼中映出藍色水草的影子。
那裡,有一雙純白、透明的手
伸向水草的影子想要偷走。

大正8年5月1日/〈詩與音樂(詩と音楽)〉大正11年9月號創刊號
p.442

*〈詩與音樂〉創刊號中,第三行為「岡のうへにないてゐる馬を。」
最終行呈現「……とするものがある、」,此處被認為是印刷錯誤。

9.無言的臉(無言の顏)🆕

ちからをまきおこすともしびの裸形らげふのかげに
ひとり想念のいただきにたふれふす。
永遠をあゆむ無言の顏。

掀起力量的燈火裸影下
獨自伏倒思念的頂峰。
永遠前行的無言的臉。

大正9年7月18日
p.470

*已經找不到註有日期大正9年7月18日的墨書草稿。本日為星期六,是在訪問逸見家時所寫的。在《藍色的蟾蜍》中命題〈無言の顏〉以揭載是逸見享所做。本卷以墨書為定稿。
(譯註:全集登記標題為「****(ちからをまきおこす)」。全集記載墨書版內文如下,譯文相同:
ちからをまきおこすともしびの裸形のかげに
ひとり想念のいただきにたふれふす。
永遠をあゆむ無言のかほ。

10.毛髮生長(毛がはえる)🆕

あたまに毛がはえる。
手にも毛がはえる。
あたまのなかのはらんでゐる水母に、
ぼうつとした月がさす。
舌なめづりをする妄念が
うわうわとうかみだす。

頭上長出毛髮,
手也長出毛髮。
頭腦中孕育的水母,
被昏眩的月照耀。
舌舔的妄念
輕飄飄地浮現。

大正9年9月29日
p.522

11.雜草的唇(雜草の脣)

たふれて手をなげだし、
いぎたなくねそべつて、
こゑをひそめ、かたちをひそめ、
まるく ぐねぐねと海蛇うみへびのやうにねむりをむさぼる、
この定身でうしんのものをこふうれひのねがひ、
秋の日のそらをかける小鳥ことりのながい口笛くちぶえ
雜草の手のひらは雲のやうにのびあがり、
蜘蛛手くもでのやうにたぎりたつあをい花びらのうへにおほひかさぶる。
くろくのびちぢむ雜草のくちびるは、
まるまるとゆたかな笑ひをたたへて、
なまめかしくおきあがり、
あたりにはびこるともがらのために水をぬらす。

躺臥著伸手、
慵懶地沉睡,
隱藏聲音、隱藏身影
圓圓地 捲捲地
像海蛇一樣貪求睡眠
──懇求這副定身、、的實體的憂傷的願望
秋日空中翱翔小鳥的長哨──
雜草的手心像雲朵向上伸展
如蜘蛛網沸騰、狂舞於青色花瓣。
黑色地伸縮 雜草的唇
圓潤飽滿地展露笑容、
艷麗地挺起,
為四周蔓延的同胞澆灌濕潤。

大正9年8月14日
p.514

12.小解的月亮(小用してゐる月)

いみどりいろの香水かうすゐのびん、
きもちのいい細長ほそながいこのびんのほとりに、
すひよせられてうつとりとゆめをみるなまけもの。
びんのあをさは月のいろ、
びんのあをさは小用こようしてゐる月のしかめづら、
びんのあをさは野菜畑やさいばたけの月のいろ、
ねむさうなあかい眼をしてあるく月のいろ、
びんのあをさは胡弓こきうのねいろ、
びんのあをさは小魚こうをにつくむしのうた、
びんのなかには Jacinthe ジヤサント
つよいかをりが死のをどりををどつてゐる。

深綠色的香水瓶
這舒適而細長的瓶身旁,
耽溺於美夢的樹懶被吸引過來。
瓶的泛青是月的顏色、
瓶的泛青是月亮小解中的皺眉苦臉、
瓶的泛青是菜園中月亮的顏色,
睜著惺忪紅眼踱步的月亮的顏色,
瓶的泛青是胡弓的音色、
瓶的泛青是黏在小魚背上的蟲歌,
瓶中馥郁的風信子 Jacinthe跳著死的舞蹈。

大正9年<8>月<6>日/〈現代詩集〉第2輯 大正10年10月發行
p.494

13.水草的手(水草の手)

わたしのあしのうらをかいておくれ、
おしろい花のなかをくぐつてゆく花蜂はなばちのやうに、
わたしのあしのうらをそつとかいておくれ。
きんいろのこなをちらし、
ぶんぶんとはねをならす蜂のやうに、
おまへのまつしろいいたづらな手で
わたしのあしのうらをかいておくれ、
水草みづくさのやうにつめたくしなやかなおまへの手で、
思ひでにはにかむわたしのあしのうらを
しづかにしづかにかいておくれ。

請為我的腳底輕輕搔癢吧,
像白粉花朵中潛行的蜜蜂一樣地
輕輕地為我的腳底搔癢吧。

灑下金色粉末
如嗡嗡振翅的蜜蜂,
請用你純白、調皮的手
為我的腳底搔癢吧,
水草般冰涼而柔美的你的手,
為回憶中靦腆的我的腳底
靜靜地、靜靜地搔癢吧。

大正9年7月8日/〈現代詩集〉第2輯 大正10年10月發行
p.469

*草稿上標題與詩句中「水草」皆有《すゐさう》的注音。

14.雕金的盜賊(彫金の盗人)

おめおめとたちさわぐあをい蓮華れんげの花びら、
かぎりなく耳をふさいでをれば、
あをさびた彫金てうきんのちひさな花びらは、
餌をもとめる魚のやうにさびしさにおとろへる。
わたしはかたちのよいわたしの耳をおさへて、
たましひのびのとほのくのを待つてゐる。
あをくさびたほとけのやうなこの花びらは、
あしのなかに浮く木精こだまのやうに巣をもとめてゐる。
わたしの耳はかなしみの泡をふき、
おとろへなげく花びらのたましひをぬすみかくす。

不知恥地喧鬧的青蓮花瓣
堵住不著邊際的耳朵時,
銹青的雕金小花瓣
如覓食的魚在寂寞中衰弱。
我用手壓住美形的我的耳,
等待靈魂寂寞的遠逝。
這銹青如佛眼的花瓣
像蘆葉間漂浮的木靈一樣
尋求棲身之地。
我的耳吐出悲傷的泡沫,
將衰弱哀嘆的花瓣靈魂盜走並藏匿。

大正9年8月12日夕/〈現代詩集〉第2輯 大正10年10月發行
p.508

*〈現代詩集〉刊載版本如下:
「あをさめた彫金(てうきん)の……」
「蘆の葉のなかにうく木霊(こだま)のやうに巣をもとめる。」
草稿和本卷中被視為定稿的清書稿之間沒有差別。

(譯註:但是全集中「佛の眼」作「仏の眼」,我無法確定是藍蟾蜍記載錯誤,還是全集忘記使用舊字。)


15.三隻腳的臉(三本足の顏)

やみがわらふ、
やみがわらふ、
くつ くつ くつとわらふ。
しわくちやなわらひ、
まつしろい、けれどあをみのどんどんながれこむおまへのかほ
まるで三本ぼんあしからできてゐるやうだ。
まつくろい きれいなおまへのかみのなかでは、
しじゆうさびしさうな松蟲まつむしがないてゐる。
やがて、おまへの
かほいつぱいにおほきくなりかかつてきたから、
わたしはこつそりとげてしまつた。

黑暗笑著、
黑暗笑著,
咯、咯、咯地笑著。
皺巴巴的笑容,
純白、卻開始滲入青色的你的臉,
就像由三隻腳漸漸組成起來一樣。
烏黑、美麗的你的髮間
始終有寂寞的松蟲鳴叫。
不久後,你的眼睛
幾乎膨脹到覆蓋整張臉,
所以我悄悄地逃走了。

大正9年8月1日/〈現代詩集〉第2輯 大正10年10月發行
p.489

*草稿為《まるで三本の足から出来てるやうだ、》(就像由三隻腳組成一樣,)(並非「出来てゐる……」)並有紅色傍點,欄外記著《なほすこと》(指修理這回事)。

16.呼出鼻息的化妝的魔女(鼻を吹く化粧の魔女)

水仙色のそら、
あたらしい智謀と靈魂とをそだてる暮方くれがたの空のなかに、
こころよく水色にもえる眼鏡めがね
その眼鏡にうつる向うのはうに
豐麗な肉體を持つ化粧の女、
しなやかに ぴよぴよとなくやうな女のからだ、
ほそい にほはしい線のゆらめくたびに、
ぴよぴよとなまめくこゑの鳴くやうなからだ、
ねばねばしたまぼろしと
つめたくひかる放埓とが、
くつきりとからみついて、
あをくしなしなと透明にみえる女のからだ、
ものごしの媚びるにつれて、
ものかげのよるとりのやうに、
ぴよぴよと鳴くやうな女のからだ、
やさしいささやきを賣る女の眼、
あめのやうに情念をけむらせる女のゆび
闇のなかに高い香料をなげちらす女の足の爪、
濃化粧の魔女のはく息は、
ゆるやかに輪をつくつて、
わたしのつかれた眼をなぐさめる。

水仙色的天空──
孕育嶄新智謀與靈魂的夕照天空中
輕快水色中萌芽的眼鏡、
眼鏡所映照的前方
是擁有豐美肉體的化妝的女子;
彷彿會綿柔啾鳴的女子的軀體,
每當纖細光彩的線條 輕輕搖蕩,
啾啾發出誘人聲音的軀體
與黏膩的幻影
以及冰冷閃亮的放浪,
清晰地交纏
青白柔軟、透明可見的女子之身;
當她的舉止嫵媚
宛如陰影下的夜之鳥
──啾啾鳴叫的軀體、
販賣溫柔呢喃的女子的眼、
雨水似地瀰漫感情的女子的指、
黑暗中灑落高貴香料的女子的趾甲──
濃妝的魔女吐出的氣息
緩緩形成了氣圈,
撫慰我疲憊的雙眼。

大正9年7月23日/〈現代詩集〉第2輯 大正10年10月發行
p.472


17.褪白僧形的薔薇花(あをざめた僧形の薔薇の花)

もえあがるやうにあでやかなほこりをつつみ、
うつうつとしてあゆみ、
うつうつとしてわらつてゐた
僧形そうぎやうのばらの花、
女の肌にながれる乳色のかげのやうに
うづくまり たたずみ うろうろとして、
とかげの尾のなるひびきにもにて、
おそろしいなまめきをひらめかしてうかがひよる。
すべてしろいもののなかに
かくれふしてゆく僧形そうぎやうのばらの花、
ただれる憂鬱、
くされ とけてながれる惱亂の花束はなたば
美貌の情欲、
くろぐろとけむる叡智えいちの犬、
わたしの兩手はくさりにつながれ、
ほそいうめきをたててゐる。
わたしのまへをとほるのは、
うつくしくあをざめた僧形そうぎやうのばらの花、
ひかりもなく つやもなく もくもくとして、
とほりすぎるあをざめたばらの花。
わたしのふたつの手は
くさりとともにさらさらとつてゐる。

包裹於豔麗如燃燒的塵埃,
恍惚地行走
──恍惚地微笑的
僧形薔薇花,
如女子肌膚上流淌的乳色陰影
蜷曲 靜止 躊躇、
亦如蜥蜴尾巴的響音,
閃爍令人畏懼的豔麗 逐步逼近。

所有純白之物中隱藏
那僧形的薔薇花
糜爛的憂鬱、
腐朽、融解、流淌的惱亂之花束、
美貌的情欲、
墨黑地氤氳的智慧的犬,
我的雙手被鎖鏈緊縛,
發出細微的呻吟。

通過我面前的
是美麗地褪白的僧形薔薇花,
無光 不得閃耀 緩慢靜默地
通過一朵褪色的薔薇花。
我的雙手
伴隨鎖鏈沙沙作響。

大正9年10月14日/〈現代詩集〉第2輯 大正10年10月發行
p.530

*草稿初題名《あをざめた薔薇の花》。「薔薇」上用鉛筆寫下《僧形の》。

(譯註:「とかげの尾のなるひびきにもにて」一句因為譯者不解「…にもにて」難以翻譯。這部分有兩個可能性:
主詞是「僧形薔薇花(像乳色陰影一樣的)」,
1.に+もにて(V.),有一個完全查不到的動詞存在。
2.にも+にて,同時疊加次級指示和起因的文法我找不到方式解釋。
3.にも+似て,少見但可找到用例。
  目前採用3,亦呼應詩集全文常見的「やうに」等形容文法。)

18.忌妒的馬(嫉妬の馬)

かかへるやうな大きな幻想樂フアンタアジア
わたしのからだは いま つぶやきの色をかへ、
あてどもなく夢の穴をほる。
濃いむらさきの細いつの
眞黄色まつきいろつめとをもつた女體によたいうまは、
わたしの魂をおしつぶしおしつぶし、
きぬのきもののなかをかけめぐる。
おまへは毛虫のやうな妖怪えうくわいだ!
うつくしいふにやふにや、、、、、、した妖怪だ!

恍若飄香的巨大幻想曲Fantasia
我的身體 此刻
悄然變成呢喃的色彩,
迷茫地挖掘夢境的洞穴。
擁有濃郁紫色的細角
以及鮮黃的蹄的女體的馬,
將我的靈魂踩踏、粉碎
奔走於絹織著物中。
你是像毛毛蟲一樣的妖怪!
美麗又軟軟綿綿、、、、的妖怪!

大正9年5月14日午後3時半
p.462

19.僧衣之犬(僧衣の犬)

くちぶえのとほざかる森のなかから、
はなすぢのとほつた
ひたひにしわのある犬が
のつそりとあるいてきた。
犬は人間の年寄としよりのやうに眼をしめらせて、
ながい舌をぬるぬるとして物語つた。
この犬は、
その身にゆつくりとしたねずみいろの僧衣そういをつけてゐた。
犬がながい舌をだして話しかけるとき、
ゆるやかな僧衣そういのすそは閑子鳥かんこどりのはねのやうにぱたぱたした。
あかい あかい のやうな空のわらひ顏、
僧衣そういの犬はひとこゑもほえないでだまつてゐた。

哨聲漸遠的森林深處,
鼻樑筆直、
額頭褶皺的狗
緩緩走了過來。
狗如年邁的人類濕潤雙眼,
伸出長舌、黏糊糊地說起故事。
這條狗,
在身上披著一件柔和的灰鼠色僧衣。
當狗伸出長舌說起話,
輕柔的僧衣下擺就像杜鵑鳥的翅膀輕輕拍動。
鮮紅 鮮紅 天空如火的笑顏,
披著僧衣的狗未曾吠語,僅是沉默旁觀。

大正9年8月6日夕
p.495

20.罪惡的美貌(罪惡の美貌)❌

めんめんとしてつながりくるはしら
異形のくろい人かげは火のなかにみだれあうて、
犬の遠吠とほぼえのやうにうづまく。
くろいからだに
眞珠のをかざり、
あをいサフィイルの頸環くびわをはめ、
くちびるに眞紅しんくをにほはせ、
とろのやうにやうやうともえる火の柱のなかに、
あるひは めらめらとはひのめるへびのうそぶきに、
罪の美貌の海鼠なまこ
いよいよくさり、
いよいよかがやき
いよいようつくしくうみにしづむ。

綿延相連而來的火柱,
異形的黑色人影在火中紛亂
如犬的遠吠激烈交雜。
黑色的軀體上
裝飾著珍珠的環、
束著藍寶石Saphir的項圈、
雙唇間絢爛的猩紅目光,
如弱火在熊熊火柱之中
或是──在吞嚥飛灰、熾烈的火蛇咆哮中,
罪的美貌如海參
愈加腐爛、
愈加閃耀,
愈加美麗地沉入海中。

大正9年9月7日夜晚
p.518

(譯註:無法確認「はひのめる 」的意思。這邊先做「灰飲める」解釋,即「吞嚥飛灰」。)

21.手色的面相(手の色の相)🆕

手の相は暴風雨あらしのきざはしのまへに、
しづかに物語ものがたりをはじめる。
赤はうひごと、
黄はよろこびごと、
紫は知らぬ運動の轉回、
靑は希望のはなれるかたち、
さうしてぎんくろとの手の色は、
いつはりのない狂氣の道すぢを語る。
空にかけのぼるのは銀とひわ色のまざつた色、
あぢさゐいろのぼやけた手はとびらにたつ黄金の王者、
ふかくくぼんだ手のひらに、
星かげのやうなまだらを持つのは死の豫言よげん
栗色くりいろの馬の毛のやうなつやつぽい手は、
あたらしい僞善ぎぜんに耽る人である。
ああ、
どこからともなくわたしをおびやかす
ふるへをののく靑銅の鐘のこゑ。

手相在暴風雨的階梯前,
靜靜說起了故事。
紅色象徵初事、
黃色象徵歡言、
紫色象徵未知運動的回轉、
藍色象徵希望的分離形影,
而銀與黑的手色
將道出毫無虛偽的狂氣的條理。
升向天空的是銀與鶸色混雜的顏色、
紫陽花色的模糊的手是佇立門前的黃金王者、
深深凹陷的手心上
如星光的印記是死的預言、
栗色馬毛般色氣的手
是耽溺於嶄新偽善之人。
──啊啊
不知從何方傳來、威嚇著我
顫慄不安的青銅鐘聲。

大正9年5月13日
p.460

*無清書稿。初題名《手の相》(手相)。「の」和「相」之間插入《色の》後改為現題。

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