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「パセリ」
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パセリが好き。
野菜の中ではダントツに。
昔、よく通った焼き鳥屋さんで、私は「パセリのお姉さん」と呼ばれていた。
「パセリが好きなんです」と公言し、つけ合わせのパセリをいつでも一つ残らずムシャムシャと食べる私に、お店の大将が「パセリのみのお皿」を出してくれたのが始まり。
あの時の感動といったら…!
山のように盛られた、神々しいばかりに緑輝くあのお皿を、私はきっと一生忘れない。
そしてそれ以来、そのお店には私だけの特別メニュー、というか、私以外に誰も注文しない「パセリ盛り」なるメニューができた。
十分な量のパセリがない日は、大将が本当に申し訳なさそうにしていたっけ…。
外食の時など、つけ合わせのパセリを残している人を見ると、「残すのなら私にください!」と思わず声をかけてしまいそうになる。
あの容赦のない苦味がいいのだ。心も体もスッキリと清浄になる感覚。
新鮮でみずみずしいパセリの大束などが手に入ると、本当に嬉しくて幸せな気持ちになる。
たかがパセリ。されどパセリ。
どんなに有名なお店でも、つけ合わせのパセリが貧弱だとガッカリしてしまう。
いつも新鮮なパセリをつけ合せるお店は、それだけでスバラシイと思うのです。