男と女というジェンダー


こんにちは。

タイトル通り、今日はジェンダーについて話します。

私この話、避けてたわけではないのですが、なんとなくしてこなかったのはひとえにこれをテーマにするのはすごく気を使うというか、しずらい話題だからでした。

でも、私も色々思うことはありますので、思いついてしまったこの機会にお話ししてみようと思います。

ジェンダーについて語るには、性差別について語ることは避けられないので、先ずそこから触れていきます。

昔は女性運動なんかがあったわけですから、男尊女卑が根強かったのは明らか(老夫婦の亭主関白を見ていると本当によくわかる)ですが、

今はむしろ女尊男卑などと言われていて、

女性専用車両が階段に近い良い位置にあり

女子トイレだけがめちゃくちゃきれいで大きく

プリクラコーナーは男子だけでは入れず

女性専用カラオケなどの専用施設ができたりしています。

これ一見、女性が過度に優遇されているように見えるんですが、並べてみるとわかるようにこれらは基本的に痴漢、セクハラ犯罪防止対策です。

そういう、女性を性的に搾取してやろうという最低な野郎の存在が多くあるが故、一部の無害な男性諸君も連帯責任で不遇になっているというわけです。

本当に、なんでだろうというぐらい、私の友達もみんなほぼやられたことあるのがセクハラで、

私も女性であるが故に、「姉ちゃん、履いてるパンスト売ってくれへんか」と言われたこともあるし、知らないおじさんに胸について色々言われたこともあるし、道すがら頭を撫でられそうになったこともあるので、こういった、女性を守ってくれる社会というのは、冤罪をかけられたくない男性にとっても互いにメリットのあることだと思うので、女尊男卑ではなく、単純に、女性から性的搾取をしてやろうという考えやセンシティブな性に対するいじりをして面白い人間が撲滅しない限り、真の平等は叶わないのかもしれません。

まあ実際のところ、女性専用車両が階段の近くにある理由は私にもわからんですけどね笑

それと、さっき、女性から、と書きましたが、近年は「逆セクハラ」たる、女性が男性に過度に触ったりするセクハラも多いみたいなので、これに関しては特にジェンダーという隔たりを通して見ずに、もっとこの「逆セクハラ」という存在を発信していくべきだと思います。

女性としてやられているから、男性にしてもいいという感覚バグや、女性に触られて嫌な気はしないはずという先入観を持たないように我々女性側もまた、気をつけていく必要があります。

社会的性差別でいうと、昔、女性は子を産むので、産休に伴い退職する確率が上がるという理由で、某大学で、最後の入学枠を、成績の良かった方の女生徒ではなく、女生徒より成績の悪かった男子生徒を入学させたことが、問題になっていました。

実際に私もこれに比べればちっぽけですが、バイト先でめちゃくちゃな注文を、ガミガミと押しつけられ、「はぁ…。」と聞いていたところ、男性スタッフが現れた途端態度をガラッと変えて、「あらそうなの?じゃ、仕方ないわね」と機嫌良さげに帰っていったことがありました。

性別差がキャリア影響したり、社会的になめられたりすることに関しては、もう社会や人の概念を壊すような発信をしていくことでしか変えられないほど根強いものです。

また、このテーマの話で、ジェンダーとアイデンティティとの深い関わりを無視することは出来ません。

男のランドセルは黒、女のランドセルは赤。

男子トイレのマークは青、女子トイレのマークは赤。

男はヒーローもの、女はプリキュア。

男は外遊びとゲーム、女は人形遊びとおままごと。

男は仕事、女は家事。

男は呑み、女は料理。

男はズボン、女はスカート とか。

男らしい態度、女らしい振る舞いをそれぞれに「社会的基準、起立」として私たちは教えられてきました。

なので、特に違和感や疑念を覚えることなく過ごしてきた人も多いでしょうし、私みたいに、「スカートきらい!料理きらい!外遊び大好き!人形も好き!ウルトラマンも好きだけどプリキュアも好きだし、ランドセルはピンクがいい!」と好きな選択を許されてきた人も多いとは思います。

今はさすがに社会も時代に適応した観点を持って、男女関わらず職や、服装(制服)、家庭内の役割などを選べるようになりつつあり、これが特異な例でなく、もっと当たり前になってほしいと私は祈っています。

今更ながら、さっきの話で、女子トイレについて回収出来ていなかったと思うですが、これ最近パウダーコーナーができたりとかがあって、本当にめっちゃ綺麗で大きいんですが、これがなんで女子トイレに必要か考えていたところ、ふと、なんで女性は化粧せなならんのか、と思い、一つ思い出したエピソードがあります。

昔、私が美術館の受付アルバイトの面接を受けた時、「身だしなみ」の欄に「適度なメイク」と書かれてあり、なんじゃそれ?と思って、面接官に「すっぴんはダメってことですか?」と伺ったところ、「適度なメイクはマナー」に当たるそうで…

マナー???って思いました正直。

だって、化粧って正直めちゃくちゃ面倒くさいし、朝の貴重な時間を奪いまくる存在で、肌質を悪化させる要因で、しかも朝時間が無さすぎて、電車で止む終えず化粧すれば嫌な顔され、ガン見されるので、じゃあ諦めてすっぴんで出勤すればマナー違反!?!?

いつから化粧は義務になったん!?

で、この「適度な」っていうのもまた腹立ちます。まつエク禁止ネイル禁止カラコン禁止も十分に謎ですが、濃いメイク禁止…ってこれ完全主観やん!基準どれだけ曖昧やねん!という……

私が「はぁ…なるほど」てな感じで聞いていると、「まあ、分かりますよね」って言われて、そこに"常識的に考えて"という、わけのわからん古の常識(私はこの言葉があまり好きじゃないのですが)を共通認識として、当然として強制してくるこの、社会同一主義!ともすれば、アイデンティティの破壊行為、個を尊重しない態度!!!変化しない社会の悪しき風習!この!!と思い、後日採用通知が来たのですが、私は丁重にお断りしました。

適度なメイク=マナーならば、女子トイレにパウダールームがあるのも頷けます。とは言っても、やはりそれがマナーを守れという意味で設置されたものならば、腹立ちますが、メイクに関しても、女性に課せられた社会的強制力みたいなのは少なからずあるんじゃないかと思いました。

同時に、やはりメイクというのは「女性がするもの」という固定概念がまだまだ根強いので、男性がメイクする、女性がメイクしない、に関して、もっと寛大な理解が広がればより良いなあなどと思います。

心の性、生まれ持った性、性対象である性、どれに関しても個々のあり方はそれぞれです。

最後になって、根本的な話になるのですが、

私は正直、女のくせに、男のくせに等の言葉を浴びせられたことがあまりないのでそのあたり鈍いですが、これに関して、凄く嫌悪感を抱く人はとても多いです。

実際私も、女の子が〜、女性でも〜、女性のための〜、女の子なんだから〜、とかは物好きしない感じです。

ちょっと政治的なところでいうと、

女性が天皇になることは法律上出来ない

というのは勿論私は納得出来ませんが、それに対し、

女性でも天皇になっていい、

という言い方も、なんかなあと思うたちで、

女性が総理になっても…とかもよくありますが、

そんなの女性「でも」とかじゃなくて、性別関係あらへんがな!と思っちゃうんですよね。

女性が〜、男性が〜、とかいう区別や仕分け自体がなんだかもう必要なくて、「いち人間」として見れないものかしらね、と思います。

だってそうじゃないと、例えその人自身の努力の結果で天皇や総理大臣になったときに、「女性初!」「女性のための社会の第一歩!」みたいに言われて、その人自身より、その人のジェンダーに価値があるみたいな風に取り扱われること自体が、当人にとって不本意なのではと思ったりします。

別に女も男も、それぞれのジェンダー代表として、ジェンダーのために戦ってるわけじゃないんだしな、とか。

中には、ジェンダーのために戦う人もいるとは思いますが、その戦いがすぐに終わって、性別を必要以上に区別すること自体がナンセンスだと思うように、ジェンダーの存在感より、いち個体としての存在感を一人一人が持てる世の中になるように、私はそっと祈っています。

というようなお話でした。

長かったけど、読んでくれてありがとう。



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