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再読で、しばしタイムスリップを

少し前、友人と話していて、スピリチュアルの世界に触れたきっかけは何だったか?と聞かれた。

今でもはっきり思い出せる。
神谷町の森ビルで働いていた20代の若い頃、そこで知り合った人から「なぜか、あなたにこれをあげたくなった」と渡された一冊の本。
それが『アウト・オン・ア・リム』だった。

とても面白く読んだ記憶だけがあり、たしか著者のシャーリー・マクレーンがマチュピチュの遺跡へ行って神秘体験をした記述があったかな、くらいしか覚えていない。
当時はスピリチュアルなんて言葉もなかったけど、ニューエイジ思想と呼ばれて、オカルトとは一線を画していた気がする。
その新しさにも、少しワクワクしていた。

私は心理学を専門としているが、心理学は科学であり、スピリチュアルの世界は近接領域になっている。
心は、目に見えないものだから。
目に見えないけれど有るもの、在るもの。そこに注力できないようでは仕事にならないとも言える。

最近の友人との話からこの本を思い出して、30年ぶりに読んでみようと図書館から借りてきた。
つい3年前まで、もらった本を持っていたのだったけど、引越しを機に処分してしまっていたから。

このところ働きすぎだったので、今日と明日はオフにしている。半袖でじゅうぶんな陽気の今日、窓際で読書というのもいいだろう。
あの頃から数十年を経て、今この本からどんな感覚を得られるだろうか。
というか、まず、本当にあれから長い年月が過ぎたものだと思う。もう少し早く振り返っても良かったのに。


そういえば10年ほど前の、慶應MCC(丸の内シティキャンパス)での講演でも、この本が取り上げられていたような。
MCCの講演や勉強会は面白く、リベラルアーツが基本なのでいろんな分野の学習ができる。

社会人学習会はいくつか入っているけど、学生時代の受験勉強や単位習得のためと違って、「学び」って面白いよね!という積極的な雰囲気がとても心地良い。
仲間もできたりするのは、学校みたいで楽しいし。

そして、専門分野以外にも興味を持つことが、自分の引き出しを増やすことにもなり、ひいては仕事に役立つことにもなるようだ。

アウトオンアリム(out on a limb)とは、「木の上の果実(真理)を得るためには、“危険を冒して”枝の先まで行かなければならない」という意味。
これまでの30年で、私が良くも悪くも得てきた教訓の一つでもある。



#アウトオンアリム #シャーリーマクレーン #スピリチュアル #心理学 #リベラルアーツ

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