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日々雑感 & 創作。 「雨の庭」https://www.ame-niwa.com

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  • 日々是口実?

    エッセイ。日記。呟き。

  • シネマサプリ

    サイト内「シネマセラピー」、メルマガ連載「シネマサプリ」の置き場。生き方の小さな処方箋。多少ネタバレ注意。

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    書き散らした小説や詩を置いておく、屋根裏部屋のような。

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    photobackで製本した写真詩集、写真小説。

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『雨あがりのかぼちゃ畑』

かぼちゃ畑に雨が降った次の日、 母さんは僕にさよならを言うことに決めた。 なぜなら雨が降った次の日の畑は、何もかもが美しくて 生きる希望に満ち満ちているからだそうだ。 「ヒトリダチ」するのには絶好のチャンスなのだと。   雨上がりの空みたいな笑顔で手を振っている母さん。 僕は何度も振り返りながら、葉っぱから葉っぱへ まだ、ほんの小さい6本の足を一生懸命動かして歩いた。 最後に後ろを振り向いたとき、そこに母さんはもういなくて しかたなく足元の葉っぱを少しかじって 母さんと

    • 静と動

      クライエントさんから紹介されていた、ドラマ「SHOGUN」を観た。 (基本、クライエントさんとのお話の中に出てくるものは、すべて観たり読んだりする。アニメとかも。) アメリカでエミー賞受賞。最多の18冠。 1970年代に出版された、ジェームズ・クラベルのベストセラー小説が原作なのだけど、現代に甦らせたそれは、さすがの映像美だった。 私は大河ドラマも時代劇もあまり好きではないのだけど、この作品は、細部まで深く美しく、魅入ってしまった。 真田広之演じる、家康をモデルにした虎

      • 再読で、しばしタイムスリップを

        少し前、友人と話していて、スピリチュアルの世界に触れたきっかけは何だったか?と聞かれた。 今でもはっきり思い出せる。 神谷町の森ビルで働いていた20代の若い頃、そこで知り合った人から「なぜか、あなたにこれをあげたくなった」と渡された一冊の本。 それが『アウト・オン・ア・リム』だった。 とても面白く読んだ記憶だけがあり、たしか著者のシャーリー・マクレーンがマチュピチュの遺跡へ行って神秘体験をした記述があったかな、くらいしか覚えていない。 当時はスピリチュアルなんて言葉もなか

        • 冬支度

          ちょっと早いけど冬支度。 20年以上使った羽毛布団を新調しました。 カバーは今まで洗いざらしのコットンリネンにしていたけど、「毛布にもなる布団カバー」というのにしてみました。 これはすごい。ふわふわもこもこ。 毛布が要らない。 毛布と掛け布団を使うと、寝返りのたびにまとわりついたりして、プチストレスでした。 このカバーを使うと、掛け布団一枚で寝られるのですごく楽だし軽い! カバーを外して単体で使えば普通の毛布にもなります。 ふわふわ厚くてあったかい。 今は暑過ぎるのでもっ

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        記事

          墓じまいの贈りもの

          実家のお墓の、墓じまいの手続きが終わった。 亡くなった母の埋葬をどうするかで家族の話し合いが始まり、最終的に先祖の墓ごと田舎から私の住む関東へ移し、永代供養にして墓じまいしようという事になった。 話し合いが始まってから、何度も新幹線で往復し、1年半もかかってしまった。 母には遺言があり、遺骨は、飼っていた猫の骨と一緒に埋めてほしいとのことだった。 人間と動物の魂は別の世界へ送らなければならないという宗教上の理由で、どこのお寺も、同じ墓地内でも良いが同じ穴に一緒には入れられ

          墓じまいの贈りもの

          整えるルーティン

          もうすぐ8月も終わる。いよいよ今年も4ヶ月しか残っていないという9月に突入する。 少しは涼しくなってくる朝時間。 ふだんはやったりやらなかったりのモーニングルーティンの数々を、ここで引き締めて計画を立て直して、ちゃんとやってみようと思うことにした。 1、起きてすぐ、印象的な夢を覚えていれば夢日記を書く。 なければモーニングページ(ジャーナリング)を。 私のジャーナルは、ただ頭に浮かぶことを次々書いていくという書く瞑想に加え、最後に今日やるべき事をミッションとして書く。ミッ

          整えるルーティン

          夏と余白

          朝一番にケメックスで珈琲を淹れる。 カフェインが、今日一日というレッドカーペットを、私に広げてくれる。 眠い目をこすりつつ豆に湯を落とし、予定を頭の中で確認する。 いくつかの仕事の合間に、大きな家具類は区の粗大ゴミに申込をして、細かい物は買取業者や寄付の受付業者に連絡すること。 部屋を見渡しながら想像し、床面積がまた少し広くなるな、と思った。 先日、仕事でお世話になっている会社の一つで、新人さん歓迎会に出席した。 自己紹介で、「この夏しようと思っていること」というお題が出

          夏と余白

          私のSDGs

          SDGs。 たったひとつしかないこの地球で、私たちが暮らし続けられる「持続可能な世界」を実現するための、開発目標といわれるもの。 私のような末端の人間で出来ることって何があるだろう? 少しでも環境を守ることを考えられないか、と思って。 プラスチックを減らすこととか。ごくごく小さなことだけど。ミニマリストとしても。 ダヴの石鹸。 これ一つで、髪も顔も身体も洗います。 1個で1ヶ月半使えます。 シャンプーにコンディショナー、ボディソープに洗顔フォームなどは、ボトルがあったり、

          私のSDGs

          実家の片付け

          Instagramばかり更新しているので久しぶりにこちらにも投稿を。 新幹線に乗って、1週間、実家へ。 亡くなった母の最終手続き関係や一周忌法要、先祖の墓じまいの段取り、家の中の書類関係の整理と、家具などの大幅な断捨離(これがメイン)と清掃。   満身創痍です。。 でも家の中の不必要な物が何もなくなって、各部屋が広く感じるようになりました。掃除しやすい。   1年かけていろんなことをおおかた片付けて、やっと息がつけます。 結局全部私が1人でやってる割には、まあまあ手際良くで

          実家の片付け

          どうする鍋

          今夜はミルフィーユ鍋を。   大根と豚バラと餃子の皮を重ねて オリジナル特製出汁で煮込んだ。 そのままでも、ポン酢で食べても。   つまみに、ダイコンの皮が出たので 刻んできんぴらにした。   平日にこんな面倒な料理をするには、 ちょっと訳アリ。 週末に長女の彼氏が挨拶に来るというので、 さて私一人でどうすれば良いやら。 料理で手を動かしながら考えていた。   何を話して、何を出したら? プレゼントとかも? クリスマスだし?   結局、何が正解かわからないし、 え、玄関で帰っ

          どうする鍋

          優しい小豆

          すこーしずつ肌寒くなってきた夜のために、 キッチンで小豆煮をコトコト。   前の晩から水につけておいた小豆を、一度だけ煮こぼししたらグツグツコトコト、最後にお砂糖とお塩で味付け。   簡単なのに滋味深い小豆汁。 ポリフェノールもたっぷり。 深呼吸したくなるくらい心がゆったりして、好みの甘さの汁は優しく、お腹の奥まであったまる。   ああ、早く暗くならないかな。 もう準備できちゃったよ。   小豆色の夜の底で、体じゅうの細胞が伸びをしているのを、想像している昼の私。   秋の夜

          優しい小豆

          魔女のパンケーキ

          ハロウィーンは過ぎたけど、万聖節は今日ってことで。 魔女の青いパンケーキを焼いた。 青い色はバタフライピー。 生クリームとブルーベリーを娘たちと飾って、魔女の話なんかで盛り上がる。 小さい頃から魔女とか魔法使いの話が大好きで、学校の図書館で、そういうタイトルがついた本は片端から読んだ。 魔女については、物語の中ではハロウィーンよりワルプルギスの夜の方が多く出てくる気がする。 思い出の本は手元に。 大好きなのは『ガラス山の魔女たち』。現タイトルは『魔女ファミリー』(旧タイ

          魔女のパンケーキ

          夏の終わりのスイーツ

          短い投稿が楽で、最近はインスタばかり。 こちらにも残そうと思う。 とはいえ、私の日常なんて、小さすぎることばかりでできているのだけれど。 夕食のあとに、ブラックチョコレートのデザートを。 ブラックの板チョコ2枚を湯煎で溶かし、豆乳少々、オイコスのプレーン1カップ、薄力粉少々(無くてもよし)を混ぜて、型に入れたら冷蔵庫で2、3時間冷やして出来上がり。 バターも卵もオーブンもいらない簡単なお菓子は、夕食と一緒にチャチャっと作れて便利。 ガトーショコラよりゆるい生チョコ感覚。

          夏の終わりのスイーツ

          贅沢とは。

          『暇と退屈の倫理学』 この本をゆっくり読むための旅、という贅沢。 明日からまた独りで。 この夏3度目の、短い旅を。 ずいぶん前に読んだこの文庫を、久しぶりにぎゅうぎゅうの本棚から解放してあげよう。     先日初めて会った人から、矢継ぎ早に質問を浴びた。 「夢は何ですか?どのような暮らしをしたいですか?どこに住みたいですか?いくらお金が欲しいですか?誰に何を望みますか?」   ひとつひとつ答えていたら、私はそんなに欲が無いのだと気づいた。   「そんなんで良いのですか?本当に

          贅沢とは。

          いつかのサンデー。 散歩の途中のミニストップにて。   時が過ぎるのが早くて。 ときどき止まって休憩でもしないと、古い記憶がどんどんこぼれ落ちて無くなっていく。 まあ、それもまた良し、か。

          いつかのサンデー。 散歩の途中のミニストップにて。   時が過ぎるのが早くて。 ときどき止まって休憩でもしないと、古い記憶がどんどんこぼれ落ちて無くなっていく。 まあ、それもまた良し、か。

          窓から少しだけ見えた花火。夏だー。 近くて、音がドーンとお腹に響いて。 どのマンションのベランダにも大勢の人。(こんなに人がいたんだ!まあそうか) 豚肉と夏野菜たっぷりの郷土料理 「けんちん」を作ってもりもり食べた。 ああ、枝豆も食べたい。花火には絶対、枝豆である。ビールも^^

          窓から少しだけ見えた花火。夏だー。 近くて、音がドーンとお腹に響いて。 どのマンションのベランダにも大勢の人。(こんなに人がいたんだ!まあそうか) 豚肉と夏野菜たっぷりの郷土料理 「けんちん」を作ってもりもり食べた。 ああ、枝豆も食べたい。花火には絶対、枝豆である。ビールも^^