雨の日に思うこと
急に雨が降ってきて、
お母さんがちょっと顔をしかめながら
急ぎ足でベビーカーを押している。
一方、ベビーカーに乗ってる男の子は
手を前に出して
ニコニコしながら
雨粒を触ろうとしてる。
きっとお母さんからは
男の子がこんなにニコニコして
雨粒を触っていることは見えていないだろう。
きっと、
わが子が風邪をひかないように
雨が強くなる前に早く家に着くように
家に帰ったらすぐ身体を拭いてあげて
すぐ着替えさせないと。
そんなことを考えているのだろうか。
雨の日が嫌になったのはいつからだろう。
男の子がニコニコして雨粒を触るってことは、
もともと雨は嫌なものじゃなかったんだ。
濡れるのが気持ち悪いから?
着替えるのが面倒だから?
電車が湿気でじめじめするから?
雨の日を悪い天気にしたのは大人で、
子どもからしたら
悪い天気なんて言葉はないんだろう。
わたしが、雨の日が嫌になったのはいつからだったかな。