映画観ました報告『長崎の郵便配達』
日頃映画を見ない私の映画見ました報告。
今日みた映画は、『長崎の郵便配達』。
ローマの休日のモデルとなったと言われる、ピーター・タウンゼント氏が長崎の被爆体験者谷口稜曄さん(作中ではスミテルさん)へのインタビューを元に書き上げたノンフィクション小説『THE POSTMAN OF NAGASAKI』(1984)をきっかけに、その娘イザベラ・タウンゼントさんが父とスミテルさんの足跡を追いかけ、長崎を訪れ、父親とスミテルさんが生前伝え残してきた平和への思いを追体験するドキュメンタリー作品。
https://longride.jp/nagasaki-postman/
このドキュメンタリーは単なる反戦、核兵器反対一色のドキュメンタリーではない。スミテルさんが生きた人生、そしてピーター・タウンゼント氏が長崎で起きたことを自分の作品を通し伝えたかった信念が作品全編を通し、観る側に迫ってきた。
膨大なインタビュー記録テープに残されたピーター・タウンゼント氏の肉声、そして作品の引用朗読、長崎への原爆投下からもうすぐ80年の月日が経つが作品のスミテルさんが経験した原爆投下の瞬間、そして背中に重度のやけどを負うも九死に一生を得る様子が、生々しい印象として迫ってくる。
スミテルさんは生前、絶版状態にある『THE POSTMAN OF NAGASAKI』の復刊を強く望んでいたという。
スミテルさんの記憶を英語で後世に残し続けることは、今も戦火が止まない世界に教訓を残し続けるために必要なことであると思う。
本書は日本語版が4年前に発刊されたが、現時点でも英語版の復刊は果たされていない。
https://www.amazon.com/gp/product/0140081364/
過去の教訓から未来は形成されなくてはいけない。一日も早い復刊を心から願いたい。
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