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第182回 雛(ひな) の巻
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太宰府での道真は自分で自分を責める日々を送っていました。
観音を信仰する道真は日課でお経を唱えるのですが毎日同じ時間に鳥たちがやってくるのです。毎日必ず同じ時間にやってくる鳥たちに感心しながら、道真は鳥と自分を比べます。
親鳥たちは必ず子(雛鳥)にエサを与えることを欠かさない。しかし自分は… 宮廷で仕える息子4人を自分の巻き添えで日本中あちこちに追放させてしまった… 「私の慈愛は鳥にも劣るのだ」と。
そんな苦悩の中、食事も満足にとれない状態が続いていました。
大宰府勤務の役人は道真の状況を見て、都から来た役人に対し「大宰府長官の扱いとしてはあまりにひどすぎる」と批判しています。