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第175回 大宰府到着 の巻
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道真・自著『菅家後集』から、大宰府に到着した場面の記述をネタに。
都から左遷された右大臣が来るというので大宰府の沿道は野次馬であふれ返ります。
移動の自由が許されていなかった当時の大宰府の人たちからすれば、見たこともない都人、それも国の元トップ・オブ・ザ・トップがやって来るわけです。
大宰府の人たちは道真に興味津々だったことでしょう。
しかし道真は自分が見世物と化している境遇に、屈辱で足はガクガク、嘔吐をもよおします。
幼少の頃から学問一筋でやってきて、何をどう間違って自分は今ここにいるのだろう・・・ 道真の悲痛な心の叫びが聞こえてきそうな場面です。
道真が大宰府に到着して嘔吐をもよおす場面は『菅家後集』の最初のほうなのですが、ここでもうすでに読み進めることがつらくなった記憶があります。
本来なら一生顔を合わせることすらなかったはずの群衆。いま自分は彼らの好奇の目にさらされるだけの見世物になり下がってしまっている・・・。
見世物? ・・・それが、こんなマンガに。。。