雪見だいふくをずるむけないように食べたいんだよ

雪見だいふくを食べたことがない人って、いるのだろうか。

こんなに美味しいものはないとわたしは思っていて、週末の楽しみとして冷凍庫に1つは必ずストックしている。

しかし、問題がひとつ。わたしは雪見だいふくを食べるのが下手っぴである。

ご覧のとおり。皮からずるむけになったバニラアイスのお目見えだ。

「んノォォーーー!!!」

という雄叫びを、夫に「うるさい」とたしなめられる。

こうなると、一気でテンションはガタ落ちだ。あのつきたてのお餅みたいな衣とその中に包まれた濃厚バニラを楽しみたいのに、これではただのバニラアイスである。

なぜだ?アイスが古いのか?わたしが不器用なのか?理由はわからないが、とにかくわたしは雪見だいふくをずるむけないように食べたいのだ。

このエッセイは雪見だいふくを好まない方には、何の参考にもならないかもしれない。でも「雪見だいふくをつるんと取る方法」をググっても出てこやしないから、自分で書くしかないのだ。

アイスが古いんじゃないの説

コンビニに陳列された雪見だいふくを見つめながら思った。

「これ、どんくらいこの状態なんだろう?」

1月の真冬、アイスを好んで購入する人は稀だろう。アイスの賞味期限は長い。コンビニ店員がアイスケースの前で「どれどれ、賞味期限は大丈夫かな?」とチェックしているところを、あなたは見たことがあるだろうか?わたしは、ない。

ゴォォ…とモーター音が鳴り響くアイスケース。そこに陳列されている雪見だいふくの賞味期限を、こっそりチェックしてみた。

(出典:ウェザーニュース

賞味期限、以上なし。

もし賞味期限切れていたら、レジに向かい「これ、切れてますけどぉ?」って言いに行かなきゃならないところだった。ふぅ。

だとしたら雪見だいふくがずるむけるのは、なぜ?

一度溶けちゃったんじゃないの説

常連のコンビニのアイスケースは「ふたなし」だ。外気に触れる環境なので、外側にあるアイスが溶けていたのではないだろうか?

それならばとアイスケースに手を突っ込み、奥の方の雪見だいふくをつかもうとした。

アツッ…!!!

めちゃめちゃキンキンに冷えてるからやけどした。毎回こんなことしてたら買う気失せるわ。

もうこの頃には「雪見だいふくずるむけの理由」など、どうでもよくなっていた。

賞味期限のせいでも温度調整のせいでもどっちでもいいけど、わたしは雪見だいふくをずるむけないように食べたいのだ......。

新商品の雪見だいふくを買うのが正解説

そんな矢先、わたしは運命の新商品に出会った。

2021年1月18日発売、「雪見だいふく 北海道ミルクプリン」である。

(出典:アスキーグルメ

新商品ならば出来立てほやほやなはず。どんな味かにも興味があり購入。

どうかつるんっとむけますように……。


できた……。や、やった……。

もちっとした衣とバニラアイスの感触が口の中に広がる。そしてバニラアイスの中心には甘い練乳が入っているではないか。いつものピンクのフォークではなくゴールデンフォークなのも格式高い。

これは…リピートするわ…。心の中のわたしがつぶやいた。

検証結果∶溶けないうちにお召し上がりください。

(記:池田あゆ里)

他にも1000文字エッセイ書いてます。
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池田 アユリ@インタビューライター
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