ゲーム中毒だった僕が、ゲームを全て売っ払ってギターを買った話
こんばんは。
Amayjigenです。
前回は僕が強く影響を受けた、amazarashiとの出会いについて書きました。
そして今回は、amazarashiに出会うもっと前、高校生の時にギターを始めた時のお話を書きたいと思います。
ガッツリ病んだ高校時代
まず、僕が通っていたのは割と有名な商業高校。別に将来の夢も特に決まっているわけでもなく、家から近いという安直な理由で選んだのが正直なところです。
この時はギターに触っていないどころか、音楽を聴くこともあまり馴染みがないといった状態でした。ただ、普通にヒットチャートの音楽は良いなぁと感じるし、元々歌うのが好きだった事もあって、吹奏楽部に入りました。
そんなこんなで、不安もありつつ多少ワクワクしておりましたが、、
結論から言うと、
勉強できませんでした。
部活無理でした。
いじめられました。
以上三拍子揃って、
ガッツリ病みました🐳
いや〜、本当に地獄のような日々でしたね。
よく生きてたなぁと今でも思います。。
部活にしてもいじめにしても、今となっては過ぎて行ったこと。何か書こうとすると愚痴だけで終わりそうなので、
早速本題へ入りたいと思います!
絵に描いたようなゲーム中毒
さて、そうしてガッツリ病んだ僕のストレスの捌け口は、ゲームだけでした。
当時の僕はDSとPSPの2台、更にはカセットも10個以上持っていました。よくもまあそんなに掛け持ちしながら楽しめたなぁと笑
ゲームで徹夜するのは当たり前、遅刻も多くなり、親にゲームを隠されて、2時間以上家の中を探し回って見つけたこともありました。
間違いなくあの当時は、「ゲームをする為に生きていた」と言っても過言ではありませんでした。
いじめられると分かっていて学校に行き、やり甲斐も何も感じられない部活に行き、、
そんなん現実逃避するしかないじゃん。
先生に怒られ、先輩に怒られ、親に怒られ、なあなあに過ごした日々はあっという間で、いつの間にか3年生になっていました。
将来の夢も志望校も決まってない中、僕は変わらずゲームに明け暮れるばかりでした。
そんな不毛な日々を過ごしていたある日、親父のパソコンをいじっていたら、部屋の隅っこに埃をかぶったハードケースが目に止まりました。
あれって..........、ギターだよな。
この日を境に、僕の人生は大きく変わることになります。
親父のボロギター発見
ケースを開けると、そこにはボロボロのアコースティックギターが入っていました。
親父に「これ誰の?」と聞くと、「俺のだよ。弾いていいよ」とのことだったので、早速弾いてみることに。
チューニングもままならない状態で適当にガシャガシャ弾いていただけなのですが、
「なにこれ! おもしれー!」
と何故か気に入ってしまったんですね。
というわけで、近所の楽器屋さんにチューナーとピックを買いに行き、毎日のようにギターを弾いていました。そうして2週間ほど経ったある日、僕はとんでもない事を思い付いてしまうのです。
「もしかしたら、プロになれるんじゃね?」
いやぁ青臭いですねぇ。バカですねぇ。
兎にも角にも本気になってしまった僕は、ギターについて色々と調べてみました。
チューナーもちゃんとしたものがあった方がいい、ピックも何枚かいる、教本も欲しい、、
更にはそのボロギターはブリッジピンが2本ほど欠けていて、ティッシュで無理やり詰め込んで弦を張っている始末でした。
楽器屋さんに修理できないか聞いてみると、
「多分これを修理すると5万以上かかるから、そんなら新しいギター買った方がいいよ」とのこと。
これは買うしかない!!
すぐさま親にお小遣いを前借りしようと掛け合ったのですが、聞く耳を持たず。
何度も言いますが、当時の僕は本気だったんです。これが無いと生きていけない!
(あれ? そういやゲームは??)
毎日のように頼み込んでは口論になり、挙句の果てに母親が口にしたのは、
「あんたの持ってるゲーム全部売れば、そんなん余裕で買えるでしょ!」
でした。
でも、
いやいやいやいや、ゲーム中毒の俺がゲーム売れるわけないでしょ!
とは、ならなかったんですね。
ギターを始めてから早一ヶ月が経っていました。その間、僕は一度もゲームには目をくれず、ギターを弾き続けていたんですね。
マリオよりも、ドラクエよりも、モンハンよりも、何よりもギターが楽しかった。
「ゲーム........、いらんなぁ」
念願のギター購入
その翌日、僕は全てのゲームを箱に詰めて、TSUTAYAへ向かいました。
査定をしてもらうと、何とびっくり3万円! 店員さんに「どうされますか?」と聞かれ、僕は何の迷いもなく「売ります!」と即答。
その帰り道、真っ先に楽器屋に寄り、新しいギターと小物類を全て買い揃えたわけです。
大荷物を持って家に帰ると、
母親がびっくり仰天。
母「それ、どうしたの??」
僕「ゲーム売って買った」
母「全部売ったの??」
僕「うん、だって売ればいいって言ったじゃん」
母「.........嘘でしょ?」
びっくりするのも無理はないですよね。何せあれだけのめり込んでいたゲームを手放して、いつの間にかギターケース担いでるんですから笑
その出来事を境に、母親にも僕が余程本気であることが伝わったのか(半分呆れもあったと思いますが)、あまり強く言ってこなくなりました。
母親もゲームを何度も隠したりと、かなり手を焼いていましたから、ゲームを自分の手で手放したと言う事実が、母親にとっても大きな出来事だったのだと思います。
ギターを通じて
向き合った現実
何故ゲームではなく、ギターだったのか。
どちらも楽しくて達成感があったのは間違いないんです。
ただ決定的に違ったのは、
仮想世界か現実世界かでした。
ゲームはあくまでストレスの捌け口として逃げていただけで、その実楽しんではいなかったんだと思います。
どれだけ時間をかけてクリアして達成感を得ても、共有する相手もいないし、相変わらず独り。
勉強や部活の苦しみを忘れる為だけに、必死に没頭していたような気がします。だからゲームをオフにした時、独りであることが余計に虚しくななたんですね。
その反面、
ギターはあまりに現実的すぎました。
ギターを弾く時もやっぱり独りでしたが、頭の中では僕をいじめていた連中の顔を思い出しながら、「何クソこの野郎!」の精神で必死にかじりついていました。
ゲームと違ってリアルに鳴り響くその音は、僕がずっと心に押しとどめていた感情を、表に引き出してくれたのです。
そこで初めて、音楽と感情が直結していることを痛感しました。
どこかのラジオで、たまたまこんな言葉を聞きました。
「歌っていうのはね、喉で歌うんじゃない。心で歌うんじゃない。魂で歌うんだ」と。
個人的な解釈としては、感情は表に出やすくて顔や表情で伝えるもの。心は物静かに自分の感情を整理する場所。
そして、魂は心を導火線にして、歌や言葉で現実へとぶつけるもの。
まさに、
「ロックンロール」
青くて痛くて脆かった僕が、ギターと歌で現実世界へ喧嘩を売っていく起点となりました。
それからの僕は、人間の中身が丸っ切り変わったかのように、積極的に外へと踏み出しました。
教室では「俺はプロのギタリストになる!」と喚き散らし、ギターを始めた3ヶ月後にはマイクと蓄電アンプを買って、路上ライブまでやりました。
多分、本気で世界を変えるつもりでいたような気がします笑
結果から言うと、大きな挫折を経ながらも、こうして今も音楽を続けているわけですが、当時の僕は色んな意味でサイキョーでしたね笑
無知ってすげぇ。
こうして頭のネジが(いい意味で)次々と吹っ飛んでいった僕は、その後もいじめを受けるわけですが、
夢を否定されても
バカと言われても
死ねと言われても
もう怖いものは何もありませんでした。
バカになれて、幸せでした。
普段の何気ない場面や、趣味に没頭している時、心の奥底の魂にチリリと火花が散る瞬間が、誰しもあるはずです。
それが隠し味のようないいスパイスになるかもしれないし、はたまた、人生の大きな支えになるかもしれない。
その貴重な感覚を胸に、
日々を過ごしてみてください。
何かが変わる瞬間が、
きっとどこかであるはずです。
家の隅っこに偶然転がってた、たった1本のボロギターに救われた、僕の僅かな青春の思い出でした。
次回は、そんな色んな意味でサイキョーだった僕が、炎天下の真夏日に部活に寝坊して、チャリンコで逃避行するお話を書こうと思います。
これもまあ辛かったけど、
やはり今となってはいい思い出です。
またお会いしましょう。
よしなに!🐳
それでは。
P.S.
前回の初投稿では自己紹介もそこそこに切り上げてしまいましたが、そういやSNSのリンクくらいは載っけとこかなと!
本の感想やライブ情報など、気ままに投稿しておりますので、そちらも是非。
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