カッターで木材を切る方法
*2024年の「よく読まれた記事」1位がこちらの記事でしたので、改めて情報を更新して追記しました。(2024.12.31更新)
ドールハウスを作るときにはヒノキの工作材をよく使います。
2mm厚の工作材はノコギリの方が切りやすいですが、
微調整や状況によってはカッターで切ることもあります。
そのときに使いたいのがオルファの「万能M厚刃」です。
カッターで木を切る時のポイントは
の3点です。
1.カッターの刃が欠けたりすり減ったりしていたら、刃を折るか新しい刃に交換する
写真のカッターは、真鍮のパイプを切った後の状態です。
刃の先端が欠け、4枚目の刃までギザギザになっています。
このようなカッターでは、木材ではなく紙でもうまく切ることができません。
怖がらずにカッターの刃を折って、よく切れる状態の刃を使いましょう。
切れ味の悪い刃と切れ味の良い刃のどちらが安全だと思いますか?
実は、切れ味の良い刃の方が安全です。
切れ味が悪いと無理に力を入れて切ろうとして、思いもよらぬ方向にカッターが動き、材料を押さえている手を切ってしまう、ということがよくあります。
カッターの刃の折り方は動画をご覧ください。
動画で使用しているオルファ「安全刃折処理器ポキ」は、折った刃が外に出てこないので安心です。
2.カッターを持つ手の力を抜く
切れ味の良い刃を使えば、力を入れなくてもスーっと切れます。
初心者の方は「1回で切り抜こう」とするのですが、木を切るときは何度も何度も同じところにカッターを入れて切ります。
「そのうち切れるだろうな〜」と、ゆる〜い気持ちでカッターを持って何度も手を動かしてください。
そのうち切れます。
カッターを持つ手に力を入れれば入れるほどケガのリスクや、間違ったところを切ってしまうリスクが上がりますのでご注意ください。
3.切る材料が動かないようにしっかりと固定する
「切る」よりも大事なのは「固定する」ということです。
材料がブレてしまうと、カッターであらぬところを切ってしまうことになります。
必ずしっかりと固定しましょう。
固定の仕方は、手で押さえるだけでなく、マスキングテープで材料をカッターマットに貼り付けたり、スプリングクランプで材料を机に挟む方法があります。
めんどくさがらずに、しっかりと固定しましょう。
カッターで切る作業が格段にやりやすくなりますし、安全性も高まります。
以上のことに気をつけて、安全に楽しくドールハウス作りをしていただけたらと思います。
・おすすめのカッター
ドールハウスを作る際に避けて通れない木材カット。厚い工作材はノコギリで切りますが、2mm厚までの薄いものであれば、カッターで充分に切れます。
オススメはオルファの「万能M厚刃」です。刃厚0.45mmの厚型刃が、木材カットに最適です。
ディテールアップに使う2mmの角材はデザインナイフで切れます。
曲線刃や平刃が切りやすいです。
「オルファ(OLFA) アートナイフプロ 157B」は、用途に合わせて刃を交換できるので、便利です。
カッターの刃は、両刃になっているので、定規を使って切ると、切り口が斜めになってしまいます。
定規の代わりにアルミアングルを使った治具を使うと、刃が傾かずに真っ直ぐに切れます。
治具は自分で作ることもできますが、シック・スカート先生のお店で購入することもできます。