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傾聴で広がる相手への理解と関係

自分にとって心地よいコミュニケーションのあり方を明確にするための重要なステップとして、「傾聴」があるかもしれない。

自分がどのようなコミュニケーションを望んでいるのか、相手とどの程度の距離感を望んでいるか、あまり深く考えてこなかった。相手の言動に対して感情的に反応するのではなく、その言動に至るまでの背景や考えに目を向けることで、より落ち着いたやり取りができるようになりたいという節がある。

そのため、テンポの速い会話よりも、じっくりとした対話の方が自分には向いているのかもしれない。

自分のことをどこまで開示すべきかで悩むことも多く、信頼関係を築くのに時間がかかる一因と感じている。相手と助け合う関係を築くにあたって、まず自分は何が提供できるか考えた。その一つが「傾聴」だった。

相手の話を最後まで聞き、相手が必要としていることを理解し、それに応じた反応や話の展開ができるようになりたいと思った。

傾聴の技術を体系的に学ぶことは、ただ相手の話を聞くだけでなく、聞いた内容をもとに深掘りし、会話を展開するスキルも育てられると思った。これには、話の内容を正確に捉え、それに基づいて相手がさらに話しやすくなるような質問を投げかけることが求められる。

また、ただ話を広げるだけでなく、相手が求めている方向に話を展開するその過程で自分のエピソードや考えも添えられたらよりベターだと考えている。

傾聴にはさまざまな要素が含まれる。具体的な技術としては、相手の発言を反復したり、言い換えたりすることで、相手に「自分の話がしっかり伝わっている」と感じてもらう方法や、適切なタイミングでの相槌、視線や表情などの非言語的なサインによって相手に関心を示す方法も含まれる。

さらに、相手が話したいテーマを見極め、そのテーマに応じた質問をしながら話を深掘りするスキルも求められる。これにより、相手が安心して自分の考えを表現できる環境を作り出すことができる。

初めは、あまり自分のことを話したくないという消極的な動機からだったが、今では純粋に相手の考えや行動の背景に興味を持つようになった。

『あちこちオードリー』で若林さんが言っていた、相手の思考の「ボンネットを開ける」ような感覚で、相手と自分の考え方で一致する点や違う点などを楽しめるようになりたいと思うようになった。これにより、自分の考えを改めて確認し、新たな視点を得ることもできると感じている。

また、傾聴の技術を活かして会話を広げるためには、様々な分野における幅広い知識も重要だと考えている。自分が興味を持ったことだけでなく、偶然出会ったトピックにも意識的に目を向けられるようになりたい。

浅く広く知識を蓄えることで、さまざまなチャネルから相手との共通点や話題を見つけやすくなると思う。相手がどのような話題に関心を持っているのか、どのような方向に話を進めるべきかを判断することができ、より深みのある対話を実現する助けになればいい。

ただ話を聞くだけではなく、相手が話したくなる環境や場を提供できるようになることを目指す。そして、自分にとって心地よい、穏やかなコミュニケーションが築かれ、相手との信頼関係も自然と深めていけるようになれればこれ幸い。

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