テレワークで見つけた理想の働き方と家庭時間
定時後に作成した資料を翌日に見返すと、粗が目立つことが多い。
自分の特性として、残業中に作業をしてもパフォーマンスが低下していて、日中帯と比べて半分程度の成果しか出せないという感覚がある。そのため、遅くまで残業するよりも、テレワークの利点を活かして早めに出社して始業前から作業を開始する方が効率的だと感じている。横やりも入らず集中して作業ができ、ミスや抜け漏れも少ないため、会社にとっても有益だと自負している。
仕事に拘束される時間が長いことも苦痛に感じる。仕事と同じくらい家のことも大切にしたい。仕事を理由に家のことをおろそかにしたくないし、その逆もしかり。食事の準備、掃除、ゴミ出し、その他の細々とした名もなき家事を含め、家の中で発生するすべてのことを自分のこととして捉えられるようにしたい。
少し前に、学生時代の友人と久しぶりに中華料理屋で飲む機会があった。そこそこ有名な店らしく、店内には芸能人のサインが写真付きでいくつか飾られていた。誰のサインがあったかはもう覚えていないが、梅沢富美男のサインがあったことだけは記憶に残っている。こんなところでも我々に強い印象を与える彼はやはりすごいと感心した。
話がそれたが、その席で家事・育児の話題が出た。既婚者で共働きである友人は、「子どもをお風呂に入れるのは自分が多くやっている」と話していた。「やってあげている」という基本スタンスが言葉の裏に透けて見えて、それは止めておいたほうがいいのではないかと感じた。
相手が育休中であっても、体力的にも精神的にも大変なときはあるだろうし、1日のうちにすべての家事や育児を完璧にこなすのは難しい。やっていないことを指摘するのではなく、やってくれたことに目を向け、「やってもらっている」という前提で接し、できていない部分をフォローするほうが精神的に健全だと思った。もちろん、友人にはそんなこと面と向かって言っていないが、話は聞きながら黙々と焼き餃子と水餃子を交互に食べていた。どちらもうまかった。
他人の家庭の話に私が深く口出しすることではないし、こっちと育児や家事に対する感覚も違うかもしれない。それでも、「家の中のことは自分ごとだ」という意識を持つことで、やってもらったことには自然と感謝の気持ちが湧いてくるし、自分がやったことについても「やってあげた」という認識はなくなるんじゃないのかなと。そう考えると、家事について「どちらが多くやっているか」でマウントを取ることは不毛に感じる。友人もその場ですべてを語ったわけではないし、言葉のニュアンスや話の流れもあったから家事マウントを取っていたわけではないんだろうけど。
家庭のことに関しては「自分ごと」という意識を持つことで、仕事と家庭のバランスを保ちながら生活していきたいと考えている。過去に仕事で終電ダッシュが続いて、家のことが何もできず食生活などが荒んでいって、精神的に不調をきたした経験があるからか、仕事に没頭しすぎることはもう無くなったが、家庭のことが疎かになったり、逆に仕事に支障が出たりすることがないよう、両方を大切にしていきたい。
朝の静かな時間帯に集中することで、終業後には家庭に時間を充てるなど、
自分のパフォーマンスのピークを理解し、それに合わせたスケジュールを組むことで、仕事と家庭の両立を目指す。家事は「誰がどれだけやったか」を競うものではないという意識を持ち続け、バランスの取れた生活を続けていきたい。