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自分について物語ってみます 大学生編13 〜日本人であることに誇りを持つ〜

こんにちは。林海渡(はやし あまと)です。

短期連載シリーズ自分物語。今日もアメリカ大陸を自転車で旅をしている時の話を綴らせていただきます。

日本人であることに誇りと責任を感じる

僕はあまり人種や出身国で人を区別することに興味がありません。

それはどこで生まれようが、どのような人種であろうが、人はそれぞれの価値観を持ち、出身国が同じでも真逆の考えの方がいたり、全く違う文化で育っても同じような考え方の人がいることをジャスパーで暮らしているときに知ったからです。

ただ、今回の自転車でのアメリカ大陸の旅路で、自分の出身国や人種、またどこに所属しているかを意識する必要がある、自分の行動に責任を持つ必要があることを体験しました。


前回の記事で、宿泊先がなく路頭に迷っていた僕を助けてくれた現地の学生。その学生と囲碁を打つことになったのですが、その時に彼がこのように話してくれました。

「僕の兄の友達が日本人であった。その日本人の方はとても謙虚で優しく、日本のアニメや漫画について質問してくれた時に一生懸命説明してくれた。僕が囲碁を始めるきっかけとなったのは彼のおかげで、今もオンラインで対戦をしている」

僕がオレゴン州で雨にやられ凍えた時にニット帽をくれた老婆は、戦時中、彼女の父親が沖縄にいるときに、日本人の勤勉さや優しさに触れて、日本人がとても好きになったと彼女に昔から話していたとのこと。それで彼女も今でも日本人に対し尊敬の念をもっているとのことでした。

カリフォルニアのゲストハウスで、夏用の服を僕にくれたスリランカ人の方は、過去に出会った日本人の方が、当時貧乏であった彼に対し食や服を恵んでくれた。だから、日本人が大好きなんだと話していました。


ここに綴れないほど、僕はこの旅路の中で沢山の人に助けてもらいました。
みんな口々に話されていたのが、過去に日本人にお世話になったことや、日本の素晴らしいこと。

僕が、旅路で恩恵や暖かい思いを受けることができたのは、先代の日本人の方が与えてくださっていたから。ペイフォワードとして僕に戻ってきただけ。これが仮に、僕が日本人でなかったら同じような恩恵を受けれていたかはわかりません。

それを体感し、それを知り、僕は自分が日本人であることの誇りと責任を持たなければいけないと思いました。自分の一つの言動で「日本人」の受け取り方、イメージが海外では変わる。もっとミクロの話をすると、自分の一つの言動で、今自分が所属している組織(チーム、会社)や家族にたいする、周囲の見方が良くも悪くもなる。

Spice Up Your Life

美しく誠実で、義理堅い先代の日本の方々、ありがとうございました。

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