渡部昇一流『四書五経』の解釈
122、信義厚き人
🌏歳寒くして然るのちに松柏の凋(しぼ)むに後(おく)るるを知る🌏
(『論語』子罕第九)
冬になると他の木は葉が散ってしまうけレドも、
松とか柏はなかなか葉が落ちない。このように、落ち目になっても、
その信義が揺るがない人はいるものだ。
そういう信義感の熱い人を、松柏に喩えている。
さらに大きく言えば、敗戦、国破れてしかる後に国を愛した人たちは、
敗戦利得者としていい気になることはなかったというような言い方もできるだろう。
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